iPhoneの機種変更:クイックスタートの使い方
クイックスタートとは、機種変更時に、古いiPod/iPad/iPhoneから新しいデバイスに無線で直接データをコピーする方法です(iOS11以降)。
パソコンやiCloudを使うことなく、古いデバイスと新しいデバイスをそばに置くだけでコピーできます。
ただし無線を使った転送となるため、ケーブルを使う
iTunesのバックアップから復元する方法
より時間がかかる場合があります。また、iTunesから転送したデータはコピーできません。
なお、iPod/iPad/iPhoneの機種変更・データ移行の全般については、 iPod/iPad/iPhoneの機種変更・データ移行手順のページをご覧ください。
iPod/iPad/iPhoneの機種変更・データ移行手順
もくじ
クイックスタートを使う前に確認すべきこと
クイックスタートを使う前には、下記の各項目を確認してください。- コピー先のデバイスの容量が、コピー元のデバイスのすべてのデータをコピーするのに十分であること。
- コピー先のデバイスのiOSのバージョンが、コピー元のデバイスのiOSバージョンと同等以上であること。
iOSバージョン14.1と14.2といった、マイナーバージョンの差異であっても、古いデバイスの方がバージョンが進んでいる場合は、コピーは行われません。 最近古いデバイスのiOSをバージョンアップした場合は、新しく購入したデバイスのバージョンを追い越してしまう場合があるのでご注意ください。
これを解決するには、新しく購入したデバイスを一旦「Appとデータを転送しない」状態で 初期設定の手順 を完了し、iOSを 最新にバージョンアップ してから「 すべてのコンテンツと設定を消去 」して初期化してしまい、再度クイックスタートをやり直します。
iPod/iPad/iPhoneの初期設定
クイックスタートの使い方


iPod/iPad/iPhoneの上部または右上にあるSleep/Wakeボタンを長押しすると本体の電源が入ります。 最初にアップルのロゴが表示され、しばらくするとこのような起動画面が表示されます。 そうしたら、画面を下端から上にスワイプ(FaceID搭載モデル)するか、ホームボタンを押します。



なお、古いデバイスでこの画面が出ないとき、または消えてしまったときは、古いデバイスをスリープON/OFFしてみてください。
注意:クイックスタートを使うには、双方がiOS11以降にアップデートされている必要があります。





パスコードロックの使い方と解除方法

新しいデバイスでの操作
新しいデバイスで、画面の指示に従って操作を進めていきます。 なお、これらの画面は、機種やiOSのバージョンによっては表示されないものがあります。





あとで設定する場合
Face IDを設定しないときは「あとで“設定”でセットアップ」を選びます。
なお、この設定は、後から

Face ID(顔認証)の使い方


あとで設定する場合
Toch IDを設定しないときは「Toch IDをあとで設定」を選びます。
なお、この設定は、後から

Touch ID(指紋認証)の使い方



この画面になってしまう原因の多くは、新しいデバイスより、古いデバイスのほうがiOSのバージョンが上がってしまっている場合です。
クイックスタートを使いたい場合は、ここで一旦「Appとデータを転送しない」を選び、 初期設定の手順 を完了し、iOSを 最新にバージョンアップ してから

iPod/iPad/iPhoneの初期設定
iOSのバージョンアップ/アップデート手順
iPhoneを初期化(復元)する方法





好きなタイミングで手動でアップデートしたいときは、初期設定を完了した後に






なお、この設定は、後から






なお、この設定は、後から




また最後には、下記の コピー完了後に行うべき作業 も行っておきましょう。

古いデバイスをそのままにして、引き続き自分で使用したい場合は「今はしない」をタップしてください。
古いデバイスを初期化しても良い場合は「続ける」をタップしてください。 詳しくは iPhoneを初期化(復元)する方法 のページをご覧ください。
iPhoneを初期化(復元)する方法
コピー完了後に行うべき作業

iPod/iPad/iPhone本体では、


iTunesに接続している場合は、デバイスの概要画面の左上に表示されているiPod/iPad/iPhoneの名前をダブルクリックして変更することが可能です。

手動で移行が必要な項目
以下の各項目は、コピーが終わってもデータ移行されません。 個別に新しいデバイスに手動で設定してください。SIMカードの移行
iPhoneまたはiPadのCellularモデルの機種変更を行ったときは、携帯電話回線との接続に使用するSIMカードを新しいデバイスに移す必要があります。 詳しくは下記をご覧ください。
iPod/iPad/iPhoneの初期設定
ヘッドフォンなど、Bluetoothデバイスの接続
Bluetoothヘッドフォンなどについては、新しいiPod/iPad/iPhoneとのペアリング操作が必要となります。
Bluetoothの使い方
Apple Payに登録していたクレジットカード/Suica/PASMO
セキュリティの関係上、Apple Payに登録していたクレジットカード/Suica/PASMOを自動で移行することはできません。手動での再設定が必要です。 クレジットカードは、ただ新しいiPhone/Apple Watchのウォレットアプリで「カード追加」の手続きを行うだけで使用できます。 古いiPhone/Apple Watchのウォレットアプリでカードの削除操作を行わなければ、新旧どちらのデバイスでも使用可能な状態になります。 一方1枚のSuica/PASMOは、必ずどれか1つのデバイスでしか使用できません。 一度古いiPhone/Apple WatchのウォレットアプリでSuica/PASMOの削除操作を行い、つづいて新しいiPhone/Apple Watchのウォレットアプリで「カード追加」の手続きを行います。
Apple Payの機種変更、カード/Suica/PASMOを削除/復活する方法
格安SIM利用時のデータ通信(APN)設定
格安SIM利用時には、データ通信のためにAPNという情報をiPod/iPad/iPhoneに登録しますが、この情報はデバイスごとに設定する必要があります。 一般には「構成プロファイル」をインストールする形式が多いようです。 設定方法は各格安SIMキャリアのWebサイトなどで確認してください。
機種変更した後には一旦Wi-Fiをオフにして、携帯電話ネットワーク経由でメール送受信やWebサイト閲覧ができることを確認しましょう。
格安SIM/SIMフリーiPhoneの使い方
2ファクタ認証/2段階認証
Googleが提供する “Google Authenticator” や、Microsoftが提供する “Microsoft Authenticator” などの

子供、家族向けの初期設定

iPhoneシリーズは、子供、家族向けにペアレンタルコントロールを設定したり、音楽・アプリを家族で共有する機能も充実しています。
これらの設定方法は子供、家族向けのiPhone設定方法:AppleID、有害サイトフィルタ、アプリ使用制限のページをご覧下さい。
子供、家族向けのiPhone設定方法:AppleID、有害サイトフィルタ、アプリ使用制限
パスワードを忘れたときや自分の死後に備える
Apple IDのパスワードやデバイスのパスコードを忘れたときに、あなたの近親者にその解除を助けてもらったり、 あなたの死後に、近親者にあなたがiCloudに保存したデータを読み出したり削除してもらったりすることができます。 ただし、それには事前に設定が必要です。機種変更やデーター移行の機会に、これらについて準備しておくのもよいと思います。
これらの設定の手順については下記のページをご覧下さい。
Apple ID/iCloudのパスワードやパスコードを忘れた場合に備える:アカウント復旧用の連絡先を設定する
自分の死後にApple ID/iCloudにアクセスできる人を指定する:故人アカウント管理連絡先を設定する:デジタル遺産の使い方
時々は電源のOFF-ONを
通常、iPod/iPad/iPhoneを使用しないときは、本体右上のスリープボタンをおしてスリープさせておけばOKです。 しかし、ずっとスリープのON-OFFだけで使用していると、徐々にiPod/iPad/iPhoneの動作性能が低下したり、バッテリの消費が早くなったり、動作が不安定になったりすることがあります。こんな時は電源のOFF-ONをすると直ります。手順については下記のページをご覧下さい。
調子が悪い時の対策:iPhoneのリセット・電源OFF・再起動・アプリ強制終了の方法