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Touch ID(指紋認証)の使い方

Touch IDとは、ホームボタンに内蔵された指紋センサーを使って、iPod/iPad/iPhoneのロックを解除したり、iTunes Store/App Storeのパスワード入力の代わりに使用するものです。 従来のパスコードロック機能のセキュリティをより強化するものとして、2013年9月に発売されたiPhone 5s/iOS7から搭載されました。 使い方は簡単、一度指紋を登録したら、あとはホームボタンにタッチするだけでOKです。 複数の人、複数の指の指紋が登録できます。

Touch IDの使えるデバイス

Touch IDが使用できるのは以下のモデルです。 デバイスによって、スリープボタンで認証(ホームボタン非搭載)するモデルと、ホームボタンで認証するモデルがあります。
Touch IDの使えるデバイス
シリーズ ホームボタン スリープボタン
iPad Pro 10.5" (2017)
12" (2017)
9.7" (2016)
12"初代 (2015)
対応無し
iPad Air Air4 (2020)
Air3 (2019)
Air2 (2014)
Air6 (2024)
Air5 (2022)
iPad 9 (2021)
8 (2020)
7 (2019)
6 (2018)
5 (2017)
10 (2022)
iPad mini 5 (2019)
4 (2015)
3 (2014)
7 (2024)
6 (2021)
iPhone SE3 (2022)
SE2 (2020)
8/8Plus (2017)
7/7Plus (2016)
SE (2016)
6s/6sPlus (2015)
6/6Plus (2014)
5s (2013)
対応無し
iPod touch 対応無し 対応無し

Touch IDの事前準備

Touch IDを使うには、最初に指紋の登録が必要です。
iPad iPhone 指紋の登録を行うには、事前に「パスコード」の設定が必要です。 まだiPod/iPad/iPhoneに「パスコード」の設定を行っていない場合は、先にこれを行って下さい。
iPad iPhone 指紋の登録は、 設定(設定)-設定(Touch IDとパスコード)から行います。 このような画面になります。 指紋認証は「iPhoneのロックを解除」、「Apple Pay」、「App StoreとiTunes Store」のログインに使用できます。 このどれか、またはすべてを タッチパネル:ON(オン) にします。
または「指紋を追加」をタップします。
iPad iPhone するとこのような画面になります。 登録する指は、普段スリープボタン/ホームボタンを押すのに使用する指を使います。 まずは親指、または人差し指ですね。 認証に使う指の「腹」をスリープボタン/ホームボタンに触れてください。
iPad iPhone するとこのような画面になります。 スリープボタン/ホームボタンに、ゆっくり、登録する指を押しつけます。 いろいろな角度で、少しずつ方向や位置を変えながら押しつけて下さい。 徐々に指紋のイラストが赤くなっていきます。
この時にスリープボタン/ホームボタンを押し込まないように注意してください。 あくまで触れるだけです。
iPhone 途中、こんな指示が出たら、指示に従って指を「長押し」します。
iPad iPhone しばらくするとこのような画面になります。 「続ける」をタップします。
iPad iPhone つづいてまたこのような画面になるので、指紋の登録を続けます。 今度は指の端のほうが当たるように、いろいろな角度で、少しずつ方向や位置を変えながら押しつけて下さい。
iPad iPhone このような画面になったら1本の指の登録完了です。 「続ける」をタップします。
iPad iPhone するとこのような画面になります。
iPhoneのロックを解除タッチパネル:ON(オン)にすると、画面のロックが指紋認証でアンロックできるようになります。
iTunes StoreとApp Storeタッチパネル:ON(オン)にすると、iTunes Store、App Storeで音楽、ビデオ、アプリ購入時のApple IDパスワード入力が、指紋認証で代用できるようになります。
Apple Payタッチパネル:ON(オン)にすると、Apple Payの支払いが指紋認証でアンロックできるようになります。
パスワードの自動入力タッチパネル:ON(オン)にすると、iCloudキーチェーンに保存された各WebサービスのIDとパスワードの入力が、指紋認証で代用できるようになります(iOS12以降)。
この画面で「指紋を追加」をタップすると、他の指、他の人の指紋も登録できます。 最大5種類の指紋が登録できます。
この画面で、スリープボタン/ホームボタンに登録済みの指を載せると、「指紋」欄の、その指が登録されているエントリが明滅します。
詐欺アプリに注意
「心拍測定」などと称して、スリープボタン/ホームボタンに指を置くよう指示し、指紋認証を使ってアプリ内課金を払わせる、悪意のあるアプリが見つかっています。 指紋センサーでは心拍は測定できません。 不安な場合は、上の画面で「iTunes StoreとApp Store」をオフにしておきましょう。 これをオフにしても、必要な場合はパスコード入力でアプリ内課金が購入できます。
iPad iPhone さぁ、iPod/iPad/iPhoneをロックした上で、スリープボタン/ホームボタンに指を置いてみて下さい。 しばらくスリープボタン/ホームボタンに指を当てていると、ロックが解除されるはずです。
コツは、スリープボタン/ホームボタンを押し込むのではなく「置く」ように当てる事です。
もちろん普通に画面をスライドさせて、パスコードの入力でアンロックする事もできます。

Lightningポートのセキュリティ設定

Lightningポートに接続してパスコードのロックを解除してしまうデバイスが製造されており、 これを使用されると盗難されたiPad/iPhoneが勝手にアンロックされる可能性があります。
これを防ぐには、 設定(設定)-設定(Touch IDとパスコード) 画面の「USBアクセサリ」を タッチパネル:ON(オン)にします(iOS12以降)。 すると、パスコードロックをアンロックしない限り、Lightningポートに接続したパソコンとの同期や、アクセサリとのデータ通信ができなくなります。 なお、この場合も充電を行うだけならアンロックは不要です。

一時的にTouch IDを無効にする

iPhone サイドボタンと音量(+または-)ボタンを同時に2秒押すと、画面に電源OFFのスライダーが表示されます。 このときにサイドボタンを押して画面ロックをかけると、一時的にTouch IDを無効にすることができます。 次のアンロック時にはパスコード入力が必要になります。
緊急時(例えば犯罪者に拉致された場合など)に、本人の意思にかかわらず、Touch IDでデバイスをアンロックされることを避けるために活用します。

指紋データの編集

iPad iPhone 「Face ID/Touch IDとパスコード」画面で、登録した指紋の名前をタップすると、このようになります。 そのデータに名前を付けることができます。 誰の、どの指のデータかを書いておくと便利かもしれませんね。 また「指紋を削除」で、その指紋データの削除ができます。

登録した指紋の確認

iPad iPhone 設定(設定)-(Touch IDとパスコード) 画面を開き、スリープボタン/ホームボタンに、登録済みの指を載せると、その指が登録されているエントリ(例:「指紋1」)が明滅します。

パスコード入力が要求される条件

以下のいずれかの場合は、セキュリティ確保のためTouch IDではアンロックできず、パスコードの入力が必要になります。
  • 電源ON時、または再起動時(バージョンアップ時、データ消去時を含む)
  • 設定(設定)-[Touch IDとパスコード]の画面を開くとき
  • 48時間以上アンロックしなかったとき
  • 最近6日半以上アンロックにパスコードが使われず、最近4時間の間にTouch IDによるアンロックが行われていないとき
  • リモートロックコマンドを受信したとき
  • 指紋認証に5回失敗したとき
  • 緊急SOSモードに入ったとき
  • iOSの設定プロファイルをインストールするとき
もしiPod/iPad/iPhoneを紛失したときは、探す機能を使い、リモートでロック/紛失モードに設定することで、Touch IDの使用を禁止することができます。