Apple Watchで血中酸素濃度を測る
血中酸素濃度(Blood Oxygen)とは
体がどれだけ酸素を取り込んで体内に供給しているかを示す指標で、赤血球によって肺から全身に運ばれる酸素の割合のことです。 血中酸素濃度は95〜99%が通常値です。 Apple Watchでの計測は、医療での使用や医師との相談または診断を目的としたものではなく、一般的なウェルネスとフィットネスのためだけに使えます。 市販されているパルスオキシメーターと同等の機能を有していますが、国際基準への準拠状況や計測精度が明示されておらず、同じものとは言えないと思います。 アップルのサイト では、本機能に関する詳細な説明が読めます。
Apple Watch Series 6 の血中酸素ウェルネス App で、血中に取り込まれた酸素のレベルを測定する (アップル)
血中酸素濃度が測定できるApple Watch
血中酸素濃度が測定できるApple Watchは、本体裏面に赤色と緑色の LED、赤外線 LED、フォトダイオードを搭載した、2020年9月発売の Series 6 以降です。 ただし、Apple Watch SEシリーズは非対応です。 また、「 ファミリー共有設定(Family Setup) 」でセットアップされたApple Watch、および18 歳未満のユーザーはこの機能は使用できません。血中酸素濃度の測定のしかた
「睡眠モード中」を (オン) にすると、夜寝ている間も計測してくれます。
あるいは (ヘルスケア)アプリ で[ブラウズ]-[呼吸]-[取り込まれた酸素のレベル]を選びます。
Apple Watch文字盤の作成・カスタマイズ・デザイン変更方法
米国における血中酸素濃度計測機能の削除
米国際貿易委員会(ITC)は、2023年の Masimo社 による、血中酸素濃度(Blood Oxygen)計測機能に関する特許侵害の訴訟判決を受け、Apple Watchの輸入・販売禁止命令を出しました。 これを受け、アップルは2024年1月18日より、米国内で販売する Apple Watch Ultra 2 / Series 9 から血中酸素濃度計測機能を削除しました。 血中酸素濃度アプリ はそのまま残りますが、アプリを開くと、アプリが利用できなくなったことを示す警告が表示され、iPhone のヘルスケアアプリに誘導されます。 これはすでに販売済みの製品には影響を与えません。 また、米国以外で発売されている製品にも影響を与えません。血中酸素濃度計測機能が削除されたモデルは、 製品番号/部品番号 の末尾の仕向け地記号が"LW/A"になります。