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複数アプリを同時に使う(マルチウインドウ)「ステージマネージャ」の使い方

ステージマネージャとは

ステージマネージャ(Stage Manager)とは、複数のアプリを同時に開いて、マルチウインドウで同時に使う(マルチタスク)ことができる機能です。 iPad上で最大4つのアプリが開けます。 また、iPadに外部ディスプレイを接続すると、iPad上の4つに加えて、外部ディスプレイ上で4つ、同時に合計8つのウインドウを開いて切り替えて操作できます。 また、画面の左には、タスク切り替えるためのスクロール可能なサイドパネルが表示され、ここに最近使用したアプリが表示されます。
これはiOS9で登場した Slide Over(スライドオーバー)とSplit View(スプリットビュー) がより進化して、マルチウインドウに対応したものです。

ステージマネージャが使えるiPad

ステージマネージャが使えるiPadは、iPadOS16.1以降にアップデートし、CPUにA12Z, A12XまたはApple M1 / M2 プロセッサ以降を搭載したiPadシリーズです。
iPad Proシリーズでは 2018年に発売された iPad Pro第三世代(11"は初代)以降、 iPad Airシリーズでは 2020年に発売された iPad Air 5 以降 が対象です。
なお、外部ディスプレイを接続して同時に8個のアプリが開けるのは、iPadOS16.2以降にバージョンアップした、CPUにApple M1 / M2 プロセッサ以降を搭載したiPadシリーズのみです。

ステージマネージャを使用するための設定

iPad ステージマネージャを有効にするには 設定(設定)-[マルチタスクとジェスチャ] 画面を開きます(iPadOS17以降)。
マルチタスク」欄で「ステージマネージャ」にチェックを入れると、ステージマネージャが有効になります。 なお、ここで「Split ViewとSlide Over」にチェックを入れると、 Split ViewとSlide Over が有効になります。
最近使ったアプリ」を タッチパネル:ON(オン) にすると、画面の左(サイドパネル)に、最近開いたアプリが縮小表示されます。
Dock」を タッチパネル:ON(オン) にすると、画面下部を上に向かってドラッグすると Dock が表示されます。

ステージマネージャのON/OFF

iPad ステージマネージャのON/OFFは コントロールセンター から行うことができます。 ステージマネージャのアイコンをタップするたびに、ON/OFFが切り替わります。
もしコントロールセンターにステージマネージャのアイコンがない場合は、 Settings(設定)-Control Center(コントロールセンター) 画面で、アイコンを追加してください。
iPad なお、ステージマネージャをOFFにすると、従来の Slide Over(スライドオーバー) によるマルチタスクが使用できるようになります。

ステージマネージャの使い方

iPad ステージマネージャを有効にしたうえでアプリを起動すると、画面の左下、または右下に、図のようなL字型の「ハンドル」が表示されます。 また、画面の中央上部に「...」マークが表示されます。
ハンドルは、アプリのウインドウサイズを変更するときに使います。 「...」マークをタップすると、図のようなメニューが表示されます。
iPad 上の画面で、ハンドルを画面中央に向かってドラッグすると、このようにアプリのウインドウが小さくなります。 ハンドルを左右にドラッグするとウインドウの幅が、上下にドラッグすると高さが変わります。
iPad 「...」マークをタップしたときに表示されるメニューから「別のウインドウを追加」をタップすると、このようになります。 いままで開いていたアプリのウインドウが画面外に移動し、ホーム画面が開きます。 ここで別のアプリを起動すると...
iPad 2つのアプリが同時に開きます。これをSplit View(スプリットビュー)といいます。 この状態で「...」マークを指で押さえてドラッグすると、アプリウインドウの表示位置を変更することができます。
iPad 「別のウインドウを追加」を繰り返すと、最大4つのアプリを開くことができます。 ここでさらに「別のウインドウを追加」を行うと、最初に開いていたアプリは最小化され、5つめのアプリが開きます。
iPad (メモ) E-mail(メール) (ファイル) アプリなどでは、リストの中の1アイテムを長押しすると、このようなメニューが表示されます。 「新規ウインドウで開く」をタップすると、同じアプリのウインドウを複数開くことができます。

サイドパネルを使う:アプリを最小化する

iPad サイドパネルを使うと、よりパソコン的に操作することができます。
「...」マークをタップしたときに表示されるメニューから「最小化」を選ぶか、「...」マークをドラッグしてウインドウを画面左のサイドパネルに移動すると、そのウインドウが画面左のサイドパネルにサムネイル(縮小)表示されます。 またサイドパネルのサムネイルを画面中央にドラッグすると拡大表示されます。
また画面下部を上に向かってドラッグするとDockがせりあがってきます。 Dockから追加のアプリを起動することができます。
サイドパネル機能は、iPadOS16でiPadをランドスケープ(横長)に持ったときに使用できるようになり、iPadOS17ではポートレート(縦長)に持った時でも使用できるようになりました。

外部ディスプレイを使う

iPadOS15では、iPadにUSB接続された外部ディスプレイは、特定のアプリを除いてiPadの画面をコピー表示するだけのものでした。 しかしiPadOS16以降では、外部ディスプレイを接続するとiPadの画面が拡張されます。 外部ディスプレイの画面下部にドックが表示され、アプリを開くたびにウインドウ表示されます。
iPadの画面と外部ディスプレイの画面は、それぞれ個別にStage Managerを有効/無効にできます。 また、 (設定)-(画面表示と明るさ)画面で、iPadと外部ディスプレイの配置を指定できます。 もちろん マウスやトラックパッドを使えば 、iPadと外部ディスプレイの間でファイルなどをドラッグ&ドロップできます。

直接Split View表示

iPad ウインドウを開いているときに、Dockから画面中央に向かって別のアプリのアイコンをドラッグすると、もう一つのウインドウが並んで開きます。 直接Split View(スプリットビュー)表示することができます。

2つのWebサイトを同時に見る

iPad Safariを2つ開いて、2つのWebサイトを同時に見ることも可能です。 Safariで記事内のリンクを長押しすると「新規ウインドウで開く」というメニューが現れます。 これを選ぶと...
iPad 2つのWebサイトを同時に見ることができます。
iPad ここでどれかのSafariで「+」をタップして別のタブを開くと、 Split Viewの状態を維持したまま新しいサイトを開くことができます。 2つのSafariそれぞれに複数のタブを開くことも可能です。
一方の画面で開いたタブのタイトル部分を長押ししてドラッグすると、別の画面のSafariに移動することもできます。

複数のSafariを1つにまとめる

iPad ステージマネージャを使って、Webサイトをいくつも閲覧していると、複数のSafariが別のウインドウとして起動します。 これらを一つのSafariアプリのタブにまとめることができます。
どれか一つのSafariを開き、画面右上の (タブ) マークを長押しすると、このようなメニューが表示されます。 ここで「すべてのウインドウを結合」をタップします。
iPad すると起動しているSafariは1つだけとなり、開いていたすべてのWebサイトが、そこにタブとしてまとめられます。

アプリスイッチャーとマルチタスク

iPad アプリスイッチャー 画面を開くと、サイドパネルに表示していた各アプリは個別に表示されますが、画面上でSplit View表示していたアプリは、そのまま1つのアプリ画面として表示されます。 これをタップすると、Split View表示のまま、元の画面に戻すことができます。
また、アプリスイッチャー画面で、Split View状態のサムネイルから、そのアプリ一つ一つを上に向かってドラッグすると、個別にアプリを閉じることができます。

もっとiPad特有の便利な操作方法を知りたい