iOS9/watchOS2の新機能と使い方

2015年9月16日に公開のiOS9とAppleWatch用 watchOS2の新機能と使い方をまとめてみました。
Apple - WWDC 2015

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iOS9の使えるデバイス

iOS9にバージョンアップできるのは、iOS8と同じく、
  • iPod touch (2012年発売の第五世代以降)
  • iPhone (2011年発売のiPhone 4S以降)
  • iPad (2011年発売の第二世代以降)
  • iPad miniシリーズ全モデル
のみです。 2015年9月16日以降、無料でバージョンアップ可能になります。

iOS9ベータ版の入手方法

iOS9のベータ版は、Apple Beta Software Programに参加することにより、だれでも無料で入手可能です。 ただし、ベータ・ソフトウェアは商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり正しく機能しなかったりする可能性があることにご注意ください。 メインデバイスや本番用のデバイスにはインストールしないことをお勧めします。 また、ベータ・ソフトウェアの利用にはAppleとのNDA(秘密保持契約)が含まれるので、取扱いには注意が必要です。 自分が直接管理していないシステムやほかのユーザと共有しているシステムにベータ・ソフトウェアをインストールすることや、スクリーンショットを公開または投稿すること、 ベータ・ソフトウェアに関する情報を Twitter などのサービスで公開すること、Apple Beta Software Program の参加者以外の人にベータ・ソフトウェアの話をしたりその画面を見せたりすることなどは禁止されます。

Siriと検索の強化

あらゆる場面で、時間、場所、その他の状況とユーザーの慣習をもとに適切な情報を提供、提案してくれるようになります。 日時や場所、アルバム名をキーワードに指定すれば、その時、その場所で撮影された写真やビデオを再生させることもできます。 野球チーム名を入力するだけで、最近の試合結果やこれからの試合予定が表示されます。 天気を尋ねれば1時間おきの予報も併せて表示してくれます。 またWolfram Alphaの助けなしに、通貨など、各種単位の変換などの計算もやってくれます。 メモの作成も行えます。 設定(設定)-[メモ]画面のデフォルトアカウントに、 従来のiCloudに加えてメモのアカウントも指定できるようになります。
また従来「Spotlight」と呼んでいた串刺し検索機能は単に「Search」となり、Siriとの連携が強化されました。 過去のように、ホームスクリーンの第一ページを右にスワイプすると、その左に表示されるようになります。 (iOS8同様、ホーム画面を上から下へのスワイプでも検索画面を呼び出せますが、表示される情報は削減されます。)
さらに音声起動:"Hey Siri"機能が強化、セットアップ時にあなたの声を学習するため、他人が音声起動できなくなります。 また、iPhone 6s/6s Plusからは、電源に接続されていなくても"Hey Siri"機能が使えるようになります。

Apple Pay & Wallet

Apple Payがイギリスでも使えるようになります。またPassbookアプリは"Wallet"に名称変更されます。 アメリカでは各種ポイントカードも"Wallet"アプリで管理できるようになります。 iPhoneのロック中にホームボタンをダブルクリックだけで"Wallet"を起動してすぐにApple Payによる支払いを行うことができます。

メモ

単なるテキストのみのメモだけでなく、より見やすいデザインのメモが作れるようになります。 書式の設定、チェックリスト機能の搭載、写真・地図の追加、WebサイトのURLの追加、8色カラーでの手書きスケッチの書き込み、が可能になります。 またSafariやマップ、その他のアプリから(共有)ボタンでいろいろな情報を直接メモに差し込めます。 もちろん、追加した情報はiCloud経由であなたの持つすべてのデバイスで同期されます。 さらにiOS9.3からは、各メモごとにパスワードロックをかけることができるようになりました。

マップ

多くの都市で、鉄道、地下鉄、バスなどの公共交通機関の地図が追加されます。 道路の代わりに路線図と駅を強調した表示、駅の入り口、出口までを意識した徒歩のルートナビゲーション、さらに周辺のショップやレストランのガイドにも簡単にアクセスできます。 従来の「標準 / 地図+写真 / 航空写真」の切り替えで、「地図+写真」が「交通機関」の選択肢に変わります。 また車によるナビゲーションでは、進行方向に道路工事や渋滞があると、Siriがそれを回避する別ルートを推薦してくれます。
なお、公共交通機関のナビゲーションが提供されるのは、当初は Baltimore, Berlin, Chicago, London, Mexico City, New York City, Philadelphia, San Francisco, Toronto, Washington D.C の10都市、および中国の20都市のみの見込みです。

News

iOS9から新たに搭載されたアプリです。 世界中の有名なニュースソースから情報を収集し、ユーザーに合わせてカスタマイズした情報を提供してくれます。 出版社はアップルの提示する書式(Apple)に従ってニュースを配信することができます。 まずはアメリカ、イギリス、オーストラリアからスタート。
また、これに伴い雑誌の定期購読ができる(Newsstand)は無くなりました。 個々の雑誌が独立したアプリとなり、アプリ内課金の形で定期購読、個別購読ができます。

iCloudの改善

iOS8からスタートしたiCloud Driveが、独立したアプリとして提供されました。

Appスイッチャーのデザイン変更

従来は各アプリが1画面ずつ横に並んでいたAppスイッチャーが、カードを重ねたようにアニメーションするよう、デザイン変更されました。 また、他のデバイスで開いているアプリをすぐに開けるHandoffの表示も、従来の待ち受け画面左下のアイコン表示に加え、Appスイッチャーにも表示されるようになりました。

Find iPhoneが標準アプリに

iOS9から、「Find iPhone」と「友達を探す(友達や家族の居場所を探す)」が標準アプリになりました。 削除することはできなくなりました。 また、「友達を探す」の情報が通知センターのウィジェット(Widget)にも表示できるようになりました。 近くにいる友達や家族をすぐに知ることができます。

iTunes Matchの保存楽曲数上限が10万曲に

従来は2万5000曲だったiTunes Matchの保存楽曲数上限が10万曲になります。

iPad向けの改善

キーボードの改良: キーボード上部にShortcut Barという領域が追加され、ここにカット、コピー、ペースト、ボールド、イタリック、アンダーラインなどのショートカットキーが表示されます。 また画面上を2本指でドラックすることでトラックパッドとして動作し、文字列の選択位置を容易に変更可能となります。
BlueToothキーボードを使っているときには、容易にアプリの切り替えや検索画面の呼出しなどができます。 またアプリ固有のキーボードショートカットが使えるようになります。 さらに[command(コマンド)][option(オプション)][control(コントロール)]キーの長押しで、キーボードショートカット一覧が表示されます。
iPad Air(第五世代)以降では、新しいマルチタスクの切り替えインターフェイス"SlideOver"が搭載されます。 画面の右端中央部から、画面の内側に向けて指をドラッグすると、アプリアイコンの一覧がスライドインしてきます。 ここを上下にフリックし、アイコンをタップするだけでアプリが切り替えられます。 2つのアプリが左右に並べて同時に表示されます。 表示された2つめ(右側)のアプリ画面で、画面の上端から下に向けて指をドラッグすると、さらに別のアプリに切り替えることができます。 なお、このときアクティブとなるのは右側の画面のみです。
iPad Air 2(第六世代)以降では、表示している2つのアプリはどちらもアクティブとなります。これを"Split View"と呼びます。 2つのアプリ画面の境界線を左右にドラッグして、2つの画面のサイズを変更することができます。 ここで画面の境界線を左に目いっぱいドラックすると、あとから起動した2つめのアプリが全画面に広がります。 この状態から、さらに"SlideOver"を使って別のアプリを開くこともできます。 なお、"Split View"では常に左側(最初)に開いたアプリの上部に、時刻やバッテリ残量などの「ステータスバー」が表示されます。 右側(後から)に開いたアプリにはステータスバーはつかず、上下いっぱいに表示されます。
またiPad Air 2(第六世代)以降では、"Picture in Picture"機能で、FaceTimeのテレビ電話や再生中のビデオを、ほかのアプリと同時に表示可能。 ビデオ表示中に画面右下の"Picture in Picture"アイコンをタップすると表示が小さくなるので、そこで別のアプリをタップすればOKです。 PinP表示中の画面サイズは3種類から選べ、ドラッグすることにより、表示位置を画面の四隅のどこかへ移動することができます。 さらに一時的に表示を画面の外に追い出すことも可能です。 PinP表示中の画面をタップすると、画面サイズを元に戻すためのボタンが表示されます。

バッテリ消費の改善

iOS9では消費電力を削減し、単にiOS8からアップデートするだけでバッテリを1時間余分に持たせることができます。 iPhoneを、画面を下にして机の上に置くと、各種通知が発生した時もディスプレイを点灯しなくなるので、より消費電力が削減されます。 さらに新たに設定(設定)-[バッテリー]メニューが新設され、「低電力モード(Low Power mode)」を搭載。 これを有効にするとメールの自動送受信(フェッチ動作)やアプリの更新、その他通信や、高度な描画などを抑止することにより、iPhone 6の場合でバッテリを約3時間余分に持たせることができます。 その代り処理速度が半分程度に低下します。 「低電力モード」が有効のときは、ホーム画面右上のバッテリマークが黄色くなり、残量がパーセント表示されます。
なお、バッテリー残量が20%または10%にまで低下すると、「低電力モード」を有効にするか否かの選択画面が表示されます。
また“バッテリーウィジェット”が追加されました。 通知センターのウィジェット編集画面でバッテリーウィジェットを有効にすると、通知センターで本体(とペアリングしたAppleWatch)のバッテリ残量が確認できます。

Androidからの移行

“Move to iOS”アプリで簡単にAndroid携帯から移行ができるようになります。 連絡先、メッセージの履歴、写真・ビデオ、Webのお気に入り、メールアカウント、カレンダー、壁紙、著作権保護のない音楽と電子書籍、などを簡単にiPoneに移行できます。 また、アプリのライブラリをiOS版で再構築する手助けもしてくれます。 Android携帯で使用していたアプリについては、無料アプリのApp Storeからのダウンロードの提案や、有料アプリのiTunesのウィッシュリスト(お気に入り)への登録も行ってくれます。

その他の改善

  • OSアップデートに必要な容量が、iOS8の4.58GBから、iOS9では1.3GBに縮小しました。 それでもメモリ容量が足りないときには、アップデート前に一旦すべてのアプリを削除し、アップデート完了後に自動でアプリを再インストールする機能も搭載しました。
  • アクティベーションロック、2ステップ確認、iCloudの暗号化などで使われている簡単なパスコードが、従来の4桁に加えて、6桁のパスコードもサポート。よりセキュリティをアップします。 また、「2 ステップ確認」よりセキュリティの高い「2 ファクタ認証」が使用可能になりました。 これは基準を満たしているユーザから順次使用できるようになり、提供対象は徐々に拡大され、最終的にはすべてのユーザが使用できるようになる見込みです。
  • 携帯電話ネットワーク超しのContinuity機能により、たとえば家に忘れてきたiPhoneにかかってきた電話やSMSに、手元にあるiPadで受信、応答することもできるようになる見込みです。
  • 設定(設定)-(ミューシック)がシンプルになり「シェイクでシャッフル」オプションがなくなりました。 またApple Music使用時の「iTunes Match」が「iCloud Music Library」になりました。 さらにApplle Musicなどのクラウドサービスを外出時に楽しむための「モバイルデータ通信を使用」メニューが追加され、これを「オン」にすると「モバイルデータ通信で高音質」のオフ/オンが選べるようになります。
  • 設定(設定)画面で画面の最上部をタップすると検索が行えるようになりました。 膨大な「設定」メニューの中から、必要な機能を探すのに役立ちます。
  • Bluetoothデバイスとの接続を解除するときに、従来の「このデバイスの登録を解除」に加えて、一時的な「接続解除」も指定できるようになりました。 複数のデバイスからの接続に対応していないBluetooth機器を別デバイスに接続するときに便利です。
  • Safari(Safari) で最新の情報に更新(更新アイコン)を長押しすると「デスクトップ用サイトを表示」メニューが表示されるようになりました。 また、共有(共有)-[PDFをiBooksに保存]を選ぶと、表示しているWebページをPDFファイルに変換して、iBooksアプリに格納する機能もあります。
  • 写真(写真) に、新たに「自撮り」「スクリーンショット」フォルダが追加され、これらの写真が自動的に分類されるようになりました。
  • Apple Watch用アプリ「Apple Watch」の名称が、シンプルに「Watch」になりました。

AppleWatchネイティブアプリ

開発者がネイティブアプリを開発してApp Storeで配布することができるようになります。 Apple Watch専用の独立した「ネイティブアプリ」は、読み込みも早く、高機能なアプリが開発される見込みです。 Apple Watchに搭載された各種センサーを生かしたアプリも登場する見込みです。

文字盤の強化

世界各地で24時間にわたって撮影されたタイムラプスビデオを、文字盤の背景に選べるようになります。 また、Apple Watchに転送した写真を文字盤の背景に使えるようになります。 1枚を選んで常にそれを表示するか、フォトアルバムからランダムに写真を表示することができます。 またアプリ開発者の提供する、App Storeにあるアプリケーションからのデータもコンプリケーションとして表示できるようになります。

タイムトラベル

デジタルクラウンを回すことで過去や未来の情報を即座に文字盤に表示できるようになります。 コンプリケーションで表示されるスケジュールやニュース、天気予報などを、簡単に過去や未来の情報に変更できます。 デジタルクラウンを押せば、現在の時刻に戻れます。

ナイトスタンドモード

Apple Watchを横向きに置いて、充電ケーブルをつなぐと置時計・目ざまし時計として使用可能。 画面やデジタルクラウン、サイドボタンにタッチすると文字盤が点灯します。 アラームが鳴った時にサイドボタンを押すとオフに、デジタルクラウンを押すとスヌーズにできます。

Digital Touchの強化

お絵かきに複数の色が使用可能になります。

メール

Apple Watch単体で返信が可能になります。 メッセージ同様、音声入力や絵文字、あらかじめ用意された返信メッセージのリストから返信を選ぶことができます。

FaceTime Audio

FaceTime Audioを搭載し、データ通信を使った無料通話が可能になります。

Siri

ワークアウトアプリのコントロール、iOS9と連動した乗換案内の表示、グランス画面の呼出し、辞書で単語を調べる、などが可能に。

セキュリティ

アクティベーションロック機能が追加されます。 この機能をオンにすると、Apple WatchをアクティベートするのにiCloud Apple IDとパスワードが必要になります。

iOS9/watchOS2関連ニュース

2015年9月:iPhone6s発表イベント後の記事


2015年6月:WWDCでのiOS9発表後の記事


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