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スクリーンタイムの使い方:子供のスマホアプリ使用に制限をかける/ペアレンタルコントロール

iOS12から搭載されたスクリーンタイムとは、iPad/iPhoneをどの程度の頻度で使用しているか、よく使用するアプリは何か、持ち上げた回数、各アプリからの通知の数、などの統計を取ってくれて、 スマートフォンの使い過ぎを減らすのに役立つ情報を提供してくれる機能です。 またカテゴリ別/アプリ別に、1日あたりのアプリの使用時間を制限することが可能です。 さらに自分だけでなく、家族のスマートフォンの使い過ぎも制限することができます。
ここではまず、各個人向けのスクリーンタイムの設定方法を説明した後で、最後にそれを管理者(親)のiPhoneからコントロールする方法を紹介します。

統計情報を確認する

iPhone iOS12以降にバージョンアップをしていれば、統計情報は自動的に採取されています。 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開くと、あなたの本日のiPod/iPad/iPhoneの使用状況が表示されます。
この画面をスクロールさせた下の方にある「デバイス間で共有」を タッチパネル:ON(オン) にすると、iCloudにサインインしているすべてのデバイスの情報をまとめて表示することができます。
棒グラフの下の「すべてのアクティビティを確認する」をタップすると・・・
iPhone あなたのIDでiCloudにサインインしているすべてのデバイスの詳細な使用状況が表示されます。
画面右上の「デバイス」をタップすると、「デバイス間で共有」を タッチパネル:ON(オン)にしているデバイス別の情報を見ることができます。
画面の一番上で、表示単位を「週」「日」に切り替えることができます。
画面の中央部にはカテゴリ別の使用時間がグラフ表示されます。
その下にはアプリ別の使用時間が表示されます。
画面をスクロールさせると・・・
iPhone iPod/iPad/iPhoneを持ち上げた回数、各アプリから通知が届いた回数、アプリ別の通知の数が表示されます。

スクリーンタイムをオフにする

iPhone 統計情報の自動採取をやめたいときは、 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き、一番下にある「スクリーンタイムをオフにする」をタップします。

アプリの使用制限をかける

アプリ別に、1日あたりのアプリの使用時間を制限することが可能です。 これを設定すると、対象アプリの使用中に、制限時間の5分前になるとその旨が通知され、そこで15分の延長を選択するか、またはその日に限り制限を解除するかを選択可能です。 また制限時間を過ぎると、そのアプリのアイコンはホーム画面でグレーアウトされ、許可された時間まで操作できなくなります。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き、「すべてのアクティビティを確認する」をタップして詳細画面を表示させます。 「よく使われたもの」欄から、使用制限をかけたいアプリを選択します。
iPhone そのアプリ単独の使用状況がグラフ表示されます。 アプリ別に使用制限をかけるには、画面下にある「制限を追加」をタップします。
iPhone このような画面になります。 1日当たりに許可する使用時間を指定した後、画面右上の「追加」をタップすれば完了です。
画面下の「リストを編集」をタップすると、ここで設定した使用制限を別のアプリにも適用することができます。
iPhone 同じ使用制限をかけたいカテゴリ、またはカテゴリをタップすると表示されるアプリ名を選択し、右上の「追加」をタップすればOKです。

アプリからの通知方法を変更する

iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き、「すべてのアクティビティを確認する」をタップし、詳細画面を表示させます。 「通知」欄から、通知方法を変更したいアプリを選択します。
iPhone 通知(通知)画面が開きます。 通知を許可するか否か、通知の表示方法、サウンド、バッジ表示など、詳細を設定することができます。 通知の設定変更の詳細については アプリからの通知:通知センターと「今日」画面の使い方をご覧ください。

休止時間を設定する

例えば夜から翌朝までの就寝時間中など、開始時間と終了時間を指定して、アプリを操作できなくする時間を設定することができます。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「休止時間」をタップします。
iPhone 「スケジュール」を タッチパネル:ON(オン) にすると、「毎日」または「曜日別に設定」および「開始」と「終了」の時間が選べます。 時間表示欄をタップし、時間を入力すれば設定完了です。
iPhone 休止時間になると、このようにアプリのアイコンがグレーアウトされ、許可された時間まで操作できなくなります。

通信/通話に制限をかける

(電話)、 (FaceTime)、 (メッセージ) で通信/通話ができる相手を制限することができます。 「休止時間外」と「休止時間中」のそれぞれについて個別に設定できます(iOS13.3以降)。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「通信/通話の制限」をタップします。
iPhone 「休止時間外」または「休止時間中」をタップします。
iPhone 「休止時間外」を選ぶとこのような画面になります。 「連絡先のみ」を選ぶと、(連絡先)に登録されている人にのみ連絡可能となります。
iPhone 「休止時間中」を選ぶとこのような画面になります。 制限をかけるときは「指定した連絡先」をタップします。
iPhone このような画面になります。 「連絡先を追加」をタップし、 (連絡先)に登録されている人から選ぶか、新しい連絡先を追加します。

常に使用を許可するアプリを選択する

「休止時間」中にも使用を許可するアプリが指定できます。初期設定では電話、メッセージ、FaceTime、マップが選ばれています。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「常に許可」をタップします。
iPhone インストール済みアプリの一覧が表示されます。「許可されたApp」欄に表示されているアプリのみが「休止時間」中にも使用できます。
をタップすると「削除」ボタンが表示され、この「削除」ボタンをタップすると、そのアプリが「許可されたApp」一覧から削除されます。
をタップすると、そのアプリが「許可されたApp」一覧に追加されます。

カテゴリ別にアプリ使用時間の制限を設定する

カテゴリ別に、1日あたりのアプリの使用時間を制限することが可能です。 対象アプリの使用中、制限時間の5分前になるとその旨が通知され、そこで15分の延長を選択するか、またはその日に限り制限を解除するかを選択可能です。 また制限時間を過ぎると、そのアプリのアイコンはホーム画面から消え、翌日まで操作できなくなります。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「App使用時間の制限」をタップします。
iPhone 「制限を追加」をタップします。
iPhone 制限をかけたいカテゴリ、またはカテゴリをタップすると表示されるアプリ名を選択し、右上の「次へ」をタップします。
iPhone この画面で、そのカテゴリに含まれるアプリの、1日当たりの総使用時間を指定します。
iPhone 以上で設定できました。
画面下の「制限を追加」をタップすると、ここで設定した使用制限を別のカテゴリのアプリにも適用することができます。 ふたたびアプリカテゴリ一覧が表示されるので、同じ制限をかけたいカテゴリを選択し、右上の「追加」をタップすればOKです。
iPhone 設定した使用制限を解除したい場合は、上の画面で設定済みのカテゴリ名をタップします。 するとこのような画面になるので、「制限を削除」をタップします。 すると確認画面が表示され、再度「制限を削除」をタップすると解除されます。

アプリにパスコードをかける

スクリーンタイム専用のパスコードを使って、アプリ別に、パスコードをかけることが可能です。 「App使用時間の制限」機能を使って、任意のアプリの起動をパスコードで保護します。
iPhone スクリーンタイムのパスコードを設定します。 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) 「スクリーンタイムパスコードを使用」 を選び、パスコードを設定します。
以降、スクリーンタイムの設定画面を操作するには、このパスコードが必要になります。 パスコードを忘れないようにしてください。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) 「App使用時間の制限」 を選び、「制限を追加」をタップします。
iPhone 「すべてのAppおよびカテゴリ」を選択し、右上の「次へ」をタップします。
iPhone 制限時間を、最小の1分とします。 ここまでで、すべてのアプリが、起動時にスクリーンタイムパスコードを要求するようになります。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) 「常に許可」 を選び、スクリーンタイムパスコードを要求させたくないアプリを選択します。 以上で、許可したアプリ以外では、スクリーンタイムパスコードの入力が必要になります。

コンテンツとプライバシーの制限

iTunes・App Storeからの購入、Walletへのアクセス、 特定の音楽・ポッドキャスト・ニュースへのアクセス制限、ムービー・TV番組の年齢制限、 アクセス許可・禁止するWebサイトの設定、 ゲームアプリの画面録画、マルチプレイヤーゲームの操作、友達の追加、 などを制限可能です。 (これはiOS11以前では別のメニュー([設定]-[一般]-[機能制限])に存在していた機能です。)
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします。
iPhone 「コンテンツとプライバシーの制限」を タッチパネル:ON(オン) にします。 そして各項目をタップすると、細かく各機能の許可/禁止を指定できます。
iPhone 例えば「iTunesおよびApp Storeでの購入」をタップするとこのような画面になります。 アプリのインストール・削除や、アプリ内課金の使用に制限を加えることができます。
iPhone また「許可されたApp」をタップするとこのような画面になります。 任意のアプリの使用に制限を加えることができます。
iPhone また「コンテンツ制限」をタップするとこのような画面になります。 映画、テレビ番組、アプリの対象年齢による制限をかけたり、音楽やブック、Webサイトで不適切なコンテンツを禁止することができます。

家族・お子様のスクリーンタイムを管理する

iCloudファミリー共有」機能を使って「ファミリー共有」メンバに登録している家族であれば、その人のiPod/iPad/iPhoneのスクリーンタイム機能を、ファミリー共有の「管理者」が管理することができます。 いつでもお子様のゲームやアプリの使用時間などをリモートで制限することができます。
iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「ファミリー」欄に表示されている「ファミリー共有」メンバの名前をタップします。
iPhone このような画面になります。 「スクリーンタイムをオンにする」をタップします。 するとスクリーンタイムの初期設定画面が開き、「休止時間」「App使用時間の制限」の設定ができます。
iPhone 「スクリーンタイムをオンにする」をタップします。
iPhone つづいてこのような画面になります。 家族の年齢を指定するだけで、自動的に適切なコンテンツが選択されます(iOS16以降)。 または個別に指定することもできます。 設定が確認出来たら「制限をオンにする」をタップします。
iPhone つづいてこのような画面になります。 休止時間が指定できます。 指定する場合は「“休止時間”をオンにする」をタップします。
iPhone つづいてこのような画面になります。 カテゴリ別にアプリ使用時間の制限が指定できます。 指定する場合は制限をかけたいカテゴリを選択し「App使用時間の制限を設定」をタップします。
iPhone 続いて「スクリーンタイム・パスコード」の設定画面になります。 このファミリーメンバーのスクリーンタイム設定画面に対してパスコードロックをかけます。 今後このメンバーの設定画面を開くには、ここで設定するパスコードの入力が必要となります。
このあと「スクリーンタイム・パスコード」の再入力画面が表示されます。
iPhone そしてこのファミリーメンバーの「スクリーンタイム」画面が開きます。 自分のスクリーンタイム同様、使用状況の統計を確認したり、カテゴリ別/アプリ別に、1日あたりのアプリの使用時間を制限することが可能です。
有害サイトのフィルタリングを行うときは、 フィルタリング機能を搭載したブラウザアプリ をインストール・許可したうえで、Safariを「オフ」にし、他のブラウザアプリもインストールできないように、「インストール」も「許可しない」にします。 あるいは「コンテンツ制限」欄の「Webコンテンツ」を使えばSafariでアクセスするサイトに制限をかけることもできます。
位置情報を常に監視したいときは「位置情報サービス」を「オン」にしたうえで、「変更を許可しない」にします。 また「iPhoneを探す」を「オン」にしておきましょう。
音楽や動画、アプリの年齢制限を有効にしたいときは、「コンテンツ制限」欄で、 「音楽、Podcast、ニュース」「映画」「テレビ番組」「ブック」「App」など個別に設定することができます。 また「App内課金」を「許可しない」にすれば、ゲームアプリ内でのアイテム購入などを抑止することができます。

家族・お子様のスクリーンタイムを解除する

iPhone 設定(設定)-スクリーンタイム(スクリーンタイム) を開き「ファミリー」欄に表示されている「ファミリー共有」メンバの名前をタップします。 するとこのようにファミリーメンバーの「スクリーンタイム」画面が開きます。 「スクリーンタイムをオフにする」をタップします。
iPhone このファミリーメンバーのスクリーンタイム設定画面に対するパスコードを入力します。
iPhone このような確認画面になります。 「スクリーンタイムをオフにする」をタップすれば解除されます。

パスコードを忘れた場合

スクリーンタイムのパスワードは、ほかのどの情報ともリンクしていないので、忘れたり、わからなくなった場合には、復元する方法はありません。 ただし「スクリーンタイム・パスコードを変更」画面で「パスコードをお忘れですか?」をタップしてApple IDとそのパスワードを入力すると、このパスコードを再設定することが可能です。 また、お子様のデバイスのパスコードをリセットするには、管理者のデバイスで「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップします。

特定のアプリのみ使用可能にする・使用時間を制限する

アクセスガイド という機能を使うと、1つのアプリだけを有効にして、勝手にアプリが切り替わることを防ぐことができます。 さらにそのアプリの使用時間や操作可能な画面エリアを制限したり、サイドボタンやボリュームボタンの有効/無効なども設定できます。 お子様や他の人などに一時的にiPod/iPad/iPhoneを貸して、ゲームなどのアプリを使用させる場合に使えます。