Apple Watchを画面に触れずに片手で操作する : AssistiveTouchの使い方
もくじ
- AssistiveTouchとは
- クイックアクションとは
- AssistiveTouchが使えるApple Watch
- AssistiveTouchを有効にする
- AssistiveTouchで使用するハンドジェスチャ
- ハンドジェスチャに割り当てることができる機能
- AssistiveTouchのクイックアクション
- AssistiveTouchの起動と画面上のアイテム選択
- アクションメニューの呼び出しと操作
- アクションメニューを編集する
- コンプリケーションからアプリを開く
- ホーム画面からアプリを開く
- モーションポインタを使って操作する
- モーションポインタの挙動を調整する
- AssistiveTouchで支払いを承認する/サイドボタンのダブルクリックを代行する
AssistiveTouchとは
AssistiveTouch(アシスティブ・タッチ)とは、両手での操作などが困難な身体障害者等の方々のために、 Apple Watchを装着した片手のジェスチャで画面操作を代行するためのアシスト機能です。 これをオンにすると、ほとんどの機能が画面に触れずに操作できるようになります(watchOS8以降)。操作方法の概要については、 2021年5月21日のプレスリリース (米Apple) のページでデモビデオを見ることができます。
なお、AssistiveTouchはiPad/iPhoneでも使用することができます。 詳しくは下記をご覧ください。
ホームボタンの復活/故障対策:AssistiveTouchの使い方
Apple Watch で AssistiveTouch を使う (アップル)
Apple Watch で AssistiveTouch を使う(watchOS9) (アップル)
Apple previews powerful software updates designed for people with disabilities (米Apple)
クイックアクションとは
ほとんどすべての機能を片手で操作できるAssistiveTouchに対して、アクションに対する応答のみができる「クイックアクション」機能というものもあります(watchOS9以降)。 AssistiveTouchから、応答機能だけを取り出したようなものです。 詳しくは Apple Watchを画面に触れずに片手で操作する : クイックアクションの使い方 をご覧ください。
Apple Watchを画面に触れずに片手で操作する : クイックアクションの使い方
AssistiveTouchが使えるApple Watch
AssistiveTouchが使えるApple Watchは、watchOS8.0以降にアップデートした Apple Watch Series 6(2020年9月発売)以降のモデル、および Apple Watch SE 、そしてwatchOS8.3以降にアップデートした Apple Watch Series 4(2018年9月発売)以降のモデル です。
製品番号/モデル名の解説
AssistiveTouchを有効にする
AssistiveTouchのすべての設定は、iPhoneでもApple Watchでも、どちらからでも設定可能です。







AssistiveTouchで使用するハンドジェスチャ



この画面で「Apple Watchで試してみる」をタップすると、これらのジェスチャを実際に試してみることができます。 正しくジェスチャを行うと、Apple Watchの画面に「認識しました」と表示されます。 うまく認識されるように練習してみてください。
名称 | ジェスチャ |
---|---|
ピンチ | 「OK」のサインを作るときのように、人差し指の先を、親指の先に「チョン」と当てます。 |
ダブルピンチ | ピンチを2回続けて行います。 |
クレンチ | じゃんけんの「グー」の時のように、手をきゅっと握りしめます。 |
ダブルクレンチ | クレンチを2回続けて行います。 |
ハンドジェスチャに割り当てることができる機能



「順方向」「逆方向」とは、画面に並ぶアイテムを順に選択していく機能です。選択していく方向が「順方向」と「逆方向」の2種類あります。
アクションメニューとは、AssistiveTouchで各種機能を呼び出すことができるメニューバーです。
モーションポインタとは、画面上に表示されるカーソルです。Apple Watchを傾けることで操作します。
この画面の一番下にある「なし」を選ぶと、機能を割り当てないこともできます。
ジェスチャ | 機能 |
---|---|
ピンチ | 順方向 (次の項目に移動する) |
ダブルピンチ | 逆方向 (前の項目に移動する) |
クレンチ | タップ (選択した項目をタップする) |
ダブルクレンチ | アクションメニューを開く |
AssistiveTouchのクイックアクション

クイックアクションの有効/無効は、


AssistiveTouchの起動と画面上のアイテム選択
ここからはAssistiveTouchの操作方法を解説していきます。


また、AssistiveTouchを起動させるアクションは、








アクションメニューの呼び出しと操作



アクションメニューの内容は、起動しているアプリや画面に表示している内容に従って変化します。
項目を選んだうえでクレンチするか、画面に表示されているメニュー項目をタップすると、選択されたアクションが発動します。
アクションメニューの中の「システム」または「操作」メニューを選ぶと、さらに別のアクションメニュー(サブメニュー)が開きます。
アクションメニューの「自動スクロール」で、画面やデジタルクラウンをスクロールさせることができます。このメニューを選ぶと、「DIGITAL CROWN」「縦方向」「横方向」「上端」「下端」などのスクロール対象・方向が選べます。 そしてこれを選択すると画面が自動的にスクロールを始めます。スクロール中にダブルクレンチを行うと、スクロールを止めることができます。

アクションメニューを編集する



アクションを追加をタップすると、デフォルトの項目に加えて、アクションメニューに表示しておきたいアクションが選択できます。
またこの画面では、アクションメニューが表示される位置、大きさ、スクロールのスピードなども変更できます。
コンプリケーションからアプリを開く
文字盤に配置したコンプリケーションから、それに関連するアプリを開いてみましょう。




ホーム画面からアプリを開く





モーションポインタを使って操作する
モーションポインタを使うと、画面上の任意の場所を直感的に「タップ」操作できます。


モーションポインタは、手首を揺らすことによっても呼び出すこともできます。これには、



また、この画面の タイマーアクション 欄で、モーションポインタをホールドした時の挙動を、アクションメニューの呼び出しか、タップしたことにするかを選べます。
ただしこの機能を有効にすると、日常の動作で意図せずにモーションポインタが起動して、知らない間にアプリが起動したり、画面が切り替わってしまうこともあります。 特に必要でない場合は、


なお、上記の「滞留コントロール」を



モーションポインタの挙動を調整する



感度で、手首の動きとモーションポインタの動きの関連を調整できます。
アクティベーション時間で、モーションポインタをホールドしてから、そのアイテムをタップしたことにするまでの時間を、0.25秒単位で調整できます。
ホットエッジで、モーションポインタを画面の上下左右端に移動させたときの動作を指定できます。
AssistiveTouchで支払いを承認する/サイドボタンのダブルクリックを代行する




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