ドローン入門 初心者のためのホビードローンの基礎知識
ここでは主にホビー向けのドローンに関する基本情報を紹介します。
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ドローンとは
ドローンとは「無人航空機 (UAV : Unmanned / Uncrewed Aerial Vehicle)」のことを示します。 おもちゃ屋さんで買えるトイ・ドローンから、数百万円、数千万円する産業用ドローン、さらには軍事・研究用ドローンまで、無人で飛行する航空機はすべてドローンという名称でくくられます。 形状も4枚羽根のクワッドコプターから、8枚、16枚と多くのプロペラを持つもの、飛行機(固定翼)型、ヘリコプター型と、多種多様です。今では空飛ぶクルマ:旅客ドローンの EHang というものまで実用化されているので、「無人航空機」ではなく「パイロット無し航空機」というべきかもしれません。
ここではこの中から、特に個人の趣味で飛行させる、4枚羽根のクワッドコプター:ホビードローンについて説明します。
ホビードローンの種類
ホビードローンは、明確な分類方法が定まっているわけではないですが、その価格帯や使用目的で、大きく下記の3種類に分類できます。価格:安い / 操縦の難しさ:普通
数千円~1万円程度までの価格で購入できるドローンです。 通常コントローラー(プロポ)もセットになって販売されています。 主に屋内で、飛行そのものを楽しみます。 カメラが搭載されているものもありますが、多くは低解像度です。 性能・品質はピンからキリまで。 安くても非常に安定して飛行するものがあれば、まったく飛行が安定しないもの、数回飛ばしたら壊れてしまうようなものまでいろいろです。 DJI社の協力を得て開発された Ryze Tello Powered by DJI (Amazon.co.jp) は、非常に安定した飛行をしてくれます。
このタイプのドローンの重量は数十グラム程度。飛行時間はフル充電で数分~10数分程度です。 Eachine や Hubsan などのメーカーが有名です。
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価格:普通 / 操縦の難しさ:難しい
軽量なボディに強力なモーターを搭載し、ドローンに搭載したカメラの映像(FPV映像)をゴーグルに投影して操縦します。 アクションカメラを背負って空撮したり、ドローンレースに使用されます。 離陸重量100グラム未満の4Kビデオ空撮ドローン を作ることもできます。
ドローン本体は1万円~数万円で購入できますが、別途ラジコン用送信機(プロポ)とFPVゴーグルが必要です。 高出力モーターゆえに操縦は非常にシビアで、飛行させるには相当な練習を繰り返す必要があります。 スピードと小ささ、機動力を生かして、通常の空撮用ドローンでは撮影できないような 驚異的な空撮 を行うこともできます。
このタイプのドローンの重量は数十グラムから数百グラム程度。飛行時間はフル充電で数分~10数分程度です。 初心者向けには Emax や BetaFPV などのメーカーが有名です。 詳しくは 初心者のためのマイクロドローン入門 FPVドローン / レーシングドローンの飛ばし方 のページをご覧ください。
初心者のためのマイクロドローン入門 FPVドローン / レーシングドローンの飛ばし方
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価格:高い / 操縦の難しさ:簡単
高画質のカメラを搭載し、おもに空撮(上空からのビデオ撮影)を行うことを目的としたドローンです。 通常カメラには3軸ジンバルを搭載し、高速移動中でも、まるでカメラが空中に固定されているかのような、ブレのない安定したビデオが撮影できます。 ホビードローンの元祖 : AR.Drone から正当進化した、各社とも最新技術を投入してくるカテゴリのドローンです。 高級機では、移動する人や物を自動追尾する"Follow me"機能や、障害物を自動的に避ける機能も搭載しています。
パイロットが空撮に専念できるよう、飛行は非常に安定しており、 少しの練習 でだれでも簡単に飛行させることができます。 放っておいても安定してホバリングするので、Self-leveling(自己安定)ドローンとも呼ばれます。
スマートフォンをコントローラとして使用、もしくは専用コントローラーを同梱し、ドローンとはWi-Fi, Bluetooth またはメーカー独自プロトコルで接続します。 価格は数万円~十数万円程度。 また高級機になると数十万円となり、価格も用途も産業用ドローンとの境界はあやふやです。
このタイプのドローンの重量は数百グラム程度。飛行時間はフル充電で10数分~30分程度です。 DJI や Parrot , Autel Robotics , Skydio などのメーカーが有名です。
DJI社の DJI Mini 3、 DJI Mini 2、 DJI Mavic mini は、このカテゴリの中では最も小さくローコストなモデルのひとつです。
注意:
このカテゴリのドローンは通常離陸重量が100g以上あるため、 改正航空法の「無人航空機の飛行ルール」 の規制対象になります。 また、購入後は 「ドローン登録システム」への登録 が必要となります。
このカテゴリのドローンは通常離陸重量が100g以上あるため、 改正航空法の「無人航空機の飛行ルール」 の規制対象になります。 また、購入後は 「ドローン登録システム」への登録 が必要となります。
DJIドローンカタログ
Parrotドローンカタログ
DJI Mini 3 / DJI Mini 3 Pro ドローンの説明と仕様
DJI Mini 2の説明書 重量199gの4Kビデオ空撮ミニドローン
DJI Mavic Miniの説明書 重量199g/249gの2.7Kビデオ空撮ミニドローン
末広橋梁 現役唯一の可動鉄道橋梁
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ドローン空撮 MavicMini サイパン アクアリゾートクラブ
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ドローンの飛行ルール
国内において、法律上、ホビー用、業務用問わず、ドローンを操縦するために必要な資格・免許・ライセンスというものは存在しません(特定飛行を除く)。 技術基準適合証明(技適):TELEC certification(総務省) を取得した送信機を使うドローンであれば、何の資格も必要なく、誰でも飛行させることが可能です。ただし、国内ではドローンの飛行を規制する2つのルールがあります。 重量に関係なく、トイドローンを含むすべてのドローンは、2016年4月1日公布の 「小型無人機等飛行禁止法」(警察庁) を守る必要があります。 また重量(バッテリー込み)が100g(2022年6月19日までは200g)以上のドローンは、2015年12月10日施行の 改正航空法の「無人航空機の飛行ルール」(国土交通省) に沿う必要があります。
特に重量100g(2022年6月19日までは200g)以上のドローンは、申請なしに飛行できる場所が限られているのでご注意ください。
詳しくは ドローンの飛行ルールと規制・法律とは/小型無人機等飛行禁止法と改正航空法の解説 のページをご覧ください。
ドローンの飛行ルールと規制・法律とは/小型無人機等飛行禁止法と改正航空法の解説
ドローンの操縦方法
ドローンはコントローラーについている2本のスティックと、いくつかのスイッチを使って操縦します。 2本のスティックでは、以下の4つの機能を操作します。舵の名称 | 挙動の名称 | ドローンの動作 |
---|---|---|
スロットル (Throttle) | - | プロペラの回転速度をコントロールします。機体の飛行高度が変わります(上昇/下降)。 |
ラダー (Rudder) | ヨー (Yaw) | 機体の向きを変えます。機体が右または左に旋回します。 |
エレベーター (Elevator) | ピッチ (Pitch) | 機体を前後に移動します。 |
エルロン (Aileron) | ロール (Roll) | 機体を左右に移動します。 |
スティックモード
機能のスティックへの割り当て方法には「モード1」~「モード4」の4通りがあります。 ドローンパイロット、そしてアメリカのラジコンユーザーではモード2が使われることが多く、ヨーロッパや日本のラジコンユーザーではモード1が使われることが多いようです。 これは通常コントローラーの設定で変更できます。
ドローンの製品や説明書などは通常モード2を基本として作られています。これから始める人はモード2で練習することをお勧めします。
このほか、プロペラの回転をON/OFFするARMスイッチや、各種飛行モードの切り替えなどを行うスイッチでコントロールします。 これらのスイッチの機能や位置は、ドローンやコントローラーによってまちまちです。
ドローンの操縦方法 / 練習方法・空撮テクニック&フライトテクニック