- 2008年08月02日~2008年08月08日
- 使用エアライン:アリタリア航空
- ホテル:ホテル アグマール(HOTEL AGUMAR)
やっぱりまずは闘牛見学
初日はアリタリア航空でヨーロッパを目指します。
今回はローマ経由でした。ローマに行ったときはアムス経由だったのに・・・。
で、はからず2回目となったローマ・フィウミチーノ空港ではいきなり乗り継ぎ便がディレイ。
出発時間を一時間以上も過ぎて、夜の10時頃ようやくボーディングとなりました。
マドリッド・バラハス空港に着いたのは午前0時過ぎ。閑散とした空港をタクシー乗り場へ急ぎます。
午前1時30分頃ホテル到着。アメリカンタイプなので、ヨーロッパのホテルなのにきれいで広いホテルでした。
しかしここでもトラブル発生。ボーイさんが部屋まで案内してくれたのですが、なぜか部屋の鍵が開かない。
2回ほどフロントに戻ってカードを交換してようやく部屋に入れました。
08月03日早速見学開始。まずはホテルの傍のレティーロ公園を見学します。
広くて緑がいっぱい。とても気持ちの良い公園です。
しかし抜けるような青空の下、気温がぐんぐん上がっていきます。湿度は低いので汗は全然かかないのですが、気温は日中は40度以上に上昇します。
各バス停には電光式の温度計が取り付けられており、目からも暑さを実感できます。体から水分が直接蒸発する感じ。水分補給は欠かせません。
つづいて11時からの、徒歩で参加する市内観光ガイドに参加するため、急いで地下鉄でマヨール広場へ移動します。
マヨール広場にある観光案内所で一人3.3ユーロのチケットを購入して待っていると、人なつっこい感じの現地人ガイドさんが、ちょっとまなりのある日本語で声をかけてくれます。
今回のツアーは約6~7人の日本人観光客が参加していました。
まずは観光案内所でマドリッドの地理と歴史をざっと説明した後は徒歩ガイドツアーに出発。
マヨール広場から裏道を廻り、修道院、オリエンテ広場、王宮、アルムナーデ大聖堂と巡ります。
途中、チュロスとチョコレート有名なカフェ、マドリッド最古のレストラン、修道女がお菓子を売るひっそりとした修道院など、変ったスポットも紹介してくれます。
ただ、どの施設も外からの見学となります。2時間くらいでマヨール広場に戻り解散となります。
マドリッドの土地勘を手早く得るにはよいツアーです。
前日は到着が遅く、さらに歩き回ったので、市内で買い物をして一旦ホテルで休憩します。
一番の繁華街、プエルタ・デル・ソルの入り口には、マドリッドの紋章、ヤマモモの木と、それを食べるクマのスタチューがあります。
そしてこの夜はオプショナルツアーを利用して闘牛を見に行きました。
ホテルに集合し、観光バスでラスベンタス闘牛場を目指します。バスの中ではガイドさんが闘牛について解説してくれます。
到着は午後8時。しかし日本の午後4時頃の明るさです。入り口にはすごい数のお客さんが集まり、Tシャツやナッツ、お土産やお菓子を売る出店も並び、ごった返しています。
現地でも大人気のイベントのようです。
中は思ったより狭く、観客席もとても狭くてしかも石畳。
オプションでクッションの貸し出しもあるのですが、興奮して身を乗り出して観戦していると、おしりの痛さも忘れてしまいます。
午後8時30分。いよいよ開催です。 まずは闘牛士入場。荘厳なパレードです。
闘牛は3つのチームが2回ずつ演技し、6頭の牛が昇天します。
また、闘牛に出てくる牛は結構獰猛です。北海道の牧場でのんびり草を食べている乳牛とはわけが違います。
観客席にまで闘牛の荒い息遣いが聞こえてきます。手に汗握る興奮が味わえます。
全部をみると約2時間。午後10時半すぎまで続く勢いです。
退場は自由、我々は、4回目の演技が終わったところ、午後10時前に会場を後にしました。
マドリッド散策
08月04日はマドリッド散策です。
最初は定番のマヨール広場からスタート。近く現地のアーティストのコンサートがあるとかで、ステージの設営が進んでいました。
マヨール広場からサン・イシドロ教会へ。そして王宮。こんどは入場料払って内部も観光しました。
王宮も豪華ですが、併設されている武具博物館では、実に多くの中世の甲冑を見ることができます。
小さな子供(王子)向けの甲冑もあり、甲冑はただの武具ではなく、権威の象徴として各種イベントに着用されていたことが分かります。
そして王宮からスペイン広場へ。ドンキホーテのスタチューと記念写真をとります。
写真で見ると分からないのですが、このスタチューがとてもでかくてびっくりさせられます。
そのままプリンセサ通りのショッピングエリアで陶器のお皿などの買い物を楽しみます。
お昼はグラン・ビア駅に近いパエリア専門店「ラ・バラッカ」で、シーフードパエリアとサングリアの昼食です。暑い夏にサングリアがうまかった。
その後もセラーノ通りでハードロック・カフェのTシャツを買ったり、ウインドーショッピングをして楽しみます。
しかし暑さのために外歩きもそんなに長くは持たず、スーパーで飲みものを仕入れてホテルに戻って休憩です。
トレドへエクスカーション
08月05日は郊外へエクスカーションに出掛けます。
事前に印刷しておいた時刻表を提示して、特急電車のチケットをゲットします。
10:20アトーチャ駅発のRenfe AVANTに乗ると、快適なシートに座っているうちに、10:50にはトレド駅に到着します。
駅からは市バスでトレドの街の中心へ。歩いても行ける距離ですが、上り坂がきついので行きはバスの利用がお勧めです。
観光客がたくさんいるので、迷うことなくバスに乗ることができます。
トレドは中世のたたずまいがそのまま残る街で、丘の上に城壁に囲まれた街の中は、車も通れないような細い路地が入り組んでいます。
しかしそのおかげで日陰も多く、マドリッドの町中を散策するよりは楽です。
石造りのかわいい家が並び、町のあちこちにおみやげ物屋さんがあります。
そして街の中心は巨大なカテドラル。中は薄暗く静かで、涼しささえ感じます。
また「オルガス伯爵の埋葬」というグレコの絵画があるサント・トメ教会では日本語のオーディオガイドで解説を聞くこともできます。
街のもう一つのシンボルとなっているアルカサルは、改装工事中で入ることはできませんでした。
最後にソコドベール広場に面したお店で、名物のアーモンドのお菓子、マサパンを買います。
帰りは下り坂なので歩いて駅まで戻りました。
街の入り口の城門や城壁をじっくり見たり、城壁に囲まれた街の全景を離れたところから眺めることができます。
トレドから帰ると16時。ホテルでちょっと休憩。その後は18時から無料入場となるプラド美術館へ向かいます。
プラド美術館もホテルから徒歩圏内。とても便利です。
プラド美術館はとても巨大な美術館で、一気にすべてを見るのは不可能です。
今回は18時からの無料入場を利用して閉館の20時まで、2日間通いました。しかしどこかに貸し出されていたのか有名な「マルガリータ王女」の絵は無かったのが残念でした。
ミュージアムショップも充実していて、画集の他にも展示されている絵画や、そこに描かれてるアクセサリなどをモチーフとしたグッズなどが買えます。
アランフェス宮殿と「ゲルニカ」見学
08月06日もつづいて郊外へエクスカーションです。
今度は普通列車にのってアランフェスへ。マドリッドからは40分~1時間くらいです。
トレドと異なり、アランフェスへ向かう観光客は多くはなく、終点のアランフェス駅で降りる客は数えるほどです。
しかしアランフェスの宮殿は駅から徒歩で20分程度。迷うこともなく、涼しげな並木道を散歩して辿り着くことができます。
宮殿の豪華さはもちろん、裏に広がる緑と水をふんだんに配したイギリス式の庭園も魅力です。
宮殿の一部は工事中で、中も大階段も足場だらけでしたが、そのほかはじっくり楽しめました。
アランフェスはそのほかにはたいした見所もありません。
お昼過ぎにはマドリッドに戻れます。
午後はソフィア王妃芸術センターの見学です。 有名なピカソの「ゲルニカ」がある美術館です。
こちらはプラド美術館に対して近代芸術が多数展示されており、建物も病院を改装した重厚な本館に加え、斬新なデザインの新館もあります。
中にはコンピューターディスプレイなどを利用した近代的な芸術作品や、巨大な昆虫をかたどったような作品等も見ることができます。
そしてハイライトの「ゲルニカ」。珍しいことに超有名作品にもかかわらず、ガラスなどで遮られることもなく、直に作品を見ることができます。
もちろん両端には係員が監視についており、ちょっと前に出すぎると、すぐさま注意されます。
またこの前はちょっとした広場になっており、多くの人が立ったり座り込んだりしながら鑑賞しています。
そして近くのバーガーキングで空腹を満たした後は、この日も無料のプラド美術館へ。
ガイドブック片手に、見逃しがないようすべての部屋を限られた時間で巡ります。
ティッセン・ボルネミッサ美術館
08月07日はいよいよ最終日。午前中はティッセン・ボルネミッサ美術館を見学しました。
ここもホテルからは徒歩圏です。
入り口は狭くてわかりにくいのですが、中に入るととても広く、開放的な空間で鑑賞できます。
印象派の絵画も多く、一番わかりやすくて楽しめる美術館かもしれません。
午後2時にはホテルの前からタクシーで空港へ向かいます。
帰りもローマ経由。今度はローマでの乗り継ぎ時間は短く、買い物するヒマもありません。
コンコースを走って成田行きの便に乗り継ぎ、日本に到着すると翌8日の朝でした。