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ケネディ宇宙センター
Kennedy Space Center Visitor Complex(KSCVC)

  • 所在地:アメリカ フロリダ州 メリット島
  • 営業時間:KSCVC 09:00-19:00 / U.S. Astronaut Hall of Fame 12:00-19:00
    (終了時刻は季節によって変動)
  • 休業日:12/25 (ロケット打ち上げ日にも休業となる場合がある)
  • 入場料:大人$45、子供(3~11歳)$35 (税別)
  • ホームページ https://www.kennedyspacecenter.com/
  • ショップホームページ https://www.thespaceshop.com/
ケネディ宇宙センター

概要


ウォルトディズニーワールドやユニバーサルスタジオがあるオーランドにほど近いケープカナベラル、 ここにはアポロそしてスペースシャトルを打ち上げたケネディスペースセンター(KSC)があります。 米国唯一の有人宇宙船打ち上げ施設です。
一般観光客は、専用の見学施設であるケネディスペースセンター・ビジターコンプレックス(KSCVC)からアプローチします。

行き方


広いオーランド、空港でレンタカーを借りて移動するのがベストです。 コースは簡単。曲がり角は空港を出てからKSCVC入口までの間にたったの2カ所。オーランド国際空港から、有料高速道路528号線(Martin Andersen Beachline)をひたすら西に走り、終点を左へ、407号線(Challenger Memorial Pkwy)に入りさらに終点を今度は右へ、405号線(Columbia Blvd)を直進すると右手にKSCVCの看板が見えてきます。
ケネディ宇宙センタービジターセンターの入り口
写真がビジターセンターの入り口です。後方に写っている工事中の建物は、2013年7月29日オープンの、スペースシャトル・アトランティスの展示施設(KSC)です。 空港からは約40分、ユニバーサルスタジオ近辺からは約1時間で到達します。 528号線は空港からだと2カ所(各1$)、ユニバーサルスタジオ近辺からだと4カ所(各1$、1カ所だけ1.25$)の料金所があります。小銭を準備しておきましょう。 なお、ケネディ宇宙センターの駐車場は無料です。
各旅行会社では、ディズニーワールドやユニバーサルスタジオのホテルから出発する日本語ガイド付きのオプショナルツアーも催行していますが、現地滞在時間は短く、隅々まで堪能したい人には不満が残るかもしれません。

入場方法


到着するとまず ケネディ宇宙センターのチケットオフィス があります。もしチケットを未入手の場合はここでチケットを購入します。 チケットは事前にKSCVCのWebサイトからオンライン購入しておくのがおすすめ。 自宅でチケットをプリンタで印刷してもっていけば、チケットオフィスを通過して直接 ケネディ宇宙センターの入り口 に入れます。 入り口でチケットのバーコードをリーダーにかざせば入場できます。 なお、入り口では簡単な金属探知機と持ち物検査があります。ベルトや腕時計、髪飾りなど、金属は外しておくのが良いでしょう。

見学のしかた


ビジターコンプレックスの施設は、特別バスツアーをのぞいてすべて無料です(入場料に含まれています)。 好きなところから好きなだけ見て回れます。 開場時刻(午前9時)の10分前には到着し、人気のアトラクションから順に見るのがおすすめです。 KSCVCの人気アトラクションは二つ。 一つはスペースシャトルの打ち上げが体験できる「Shuttle Launch Experience」、 もう一つはケネディスペースセンターの施設を巡るバスツアーです。 Shuttle Launch Experienceの見学時間は、すいていれば20~30分、バスツアーはすべての施設を回ってざっと1~2時間です。 その他にIMAXシアターの3D映画もおすすめです。

Shuttle Launch Experience(シャトル打ち上げ体験)

Shuttle Launch Experience(シャトル打ち上げ体験)

スペースシャトルの打ち上げが体験できるシミュレーション・ライド型のアトラクションです。 無料ロッカー(25セント硬貨のデポジットが必要)に荷物を預け、待合室に向かいます。 待合室から、NASAのオフィスを模した通路を抜けるとまずはシアターです。 これから体験するシミュレーションについての詳しい説明があります。打ち上げの時に起きるシャトルの挙動や、打ち上げの途中に発生する各イベントの説明があります。 ここを理解しておくとシミュレーションがより楽しめます。 なお、ここでビデオに登場して説明してくれるのは、4回のシャトルミッションに参加し、2009年にNASA長官に就任したCharles Bolden(チャールズ・ボールデン)氏です。
そしていよいよライドに搭乗します。 カウントダウン、そして打ち上げ、ブースターの激しい振動、つづいてメインエンジンでのスムースな飛行へと切り替わります。 そしてメインエンジンをカットオフすると無重力の世界へ。最後にペイロードベイのドアが開くと、美しい地球の姿を見ることができます。
ライドを降りるとスペースシャトルの全135ミッションを紹介するプレートが並ぶ通路を抜け、売店から出口へとつながります。 売店で買い物したい人は、最初にロッカーでお財布まで預けてしまわないよう注意して下さい。
シミュレーションの搭乗時間はほんの9分ほどですが、待合室、シアター、搭乗前にそれぞれ同じ時間待たされるので、すいているときでも全部で20~30分はかかります。 KSCVCに着いたらまずこのアトラクションに参加し、つづいて下記の無料バスツアーに参加するのが効率的です。
なお、当時このアトラクションの隣に アトランティス展示施設(KSC)が建設されていました。 スペースシャトル・アトランティスの実機を展示する施設です。 (これは、2013年7月29日にオープンしました。)

無料バスツアー

ケネディ宇宙センターの無料バスツアー乗り場

無料バスツアーの乗り場はKSCVCのインフォメーションセンターを抜けて右に曲がったところにあります。 2012年現在のツアーのバスストップは全部で2カ所、「LC39 Observation Gantry(39発射台展望台)」「Apollo/Saturn V Center(アポロ・サターン5センター)」です。 それぞれの間はバスでほんの10分くらいで移動でき、またバスは約15分間隔で運行しているので、好きなところを好きなだけ見て回れるシステムです。 最初のバスが乗り場を出発するのは10:00。そして最終バスは14:45発です。
なお、バスは39発射台展望台に向かう途中、 VAB(Vehicle Assembly Building:宇宙船組立棟) のすぐ左を通ります。 このそばにはクローラーや Mobile Launcher 等も駐機されています。バスの右側の席に座るとじっくり見学できます。

LC39 Observation Gantry(39発射台展望台)

LC39 Observation Gantry(39発射台展望台)

LC39A発射台に約2kmまで近づいた位置にある展望台です。 しかし発射台まではまだ遠く、双眼鏡を持っていくことをおすすめします。 3階建ての展望台からは、LC39A/B発射台をはじめ、アトラスVロケットを打ち上げるSLC41発射台、その他メリット島が一望に見渡せます。 また展望台の中心には、チャレンジャーの処女飛行を始め15回の打ち上げで使用された スペースシャトルのメインエンジン が展示されており、身近に見ることができます。
この展望台の横には発射台に関する展示施設が併設されており、 VABの構造を示したモデル 、シャトルの固体燃料、 耐熱タイルのサンプル 、そして 発射台やスペースシャトル関連施設 の詳しい説明が、ミニチュアや写真パネル、ビデオなどで楽しむことができます。

Apollo/Saturn V Center(アポロ・サターン5センター)

Apollo/Saturn V Center(アポロ・サターン5センター)

アポロ・サターン5の実機が展示されている施設です。 入ると最初にアポロの歴史を紹介する短編映画の上映、そして管制センターを模したステージで、アポロ8号の打ち上げの瞬間を再現してくれます。 ビリビリとガラスが振動する発射の衝撃も再現されて、迫力満点です。
そして3つめの部屋がアポロ・サターン5の展示室です。ロケットは美しく保管されており、まるで完成したばかりのようです。 写真撮影は自由です。 そして実に多くの展示品があります。

Saturn V


ここに展示されているロケットは、 サターン5の第一段目(S-IC) がS-IC-Tと呼ばれるテスト用モジュールを、アポロ11号(S-IC-6)のペインティングに塗り直したもの。 サターン5の第二段目(S-II) サターン5の第三段目(S-IVB) が、アポロ19号用に生産され、打ち上げキャンセルされたもの(S-II-14,S-IVB-514)です。 なお、先端部の 司令船と支援船 はモックアップ(Boilerplate BP-30)です。

CSM-119:未使用の司令船と支援船

CM&SM(司令船と支援船)


Saturn Vのすぐ下には、ひと組の CSM-119:未使用の司令船と支援船 が展示されています。 これはSkylab及びASTPミッションの予備として準備されたCSM-119です。 現存する唯一の、飛行可能な装備を搭載した、未使用のアポロ司令船と支援船の実機です。 現在NASAで開発中の次期有人宇宙船オリオンの開発チームも、この実機を分解調査して参考にしています。 その脇にはアポロ13号で James A. Lovell Jr. (ジム・ラベル) が着用した船内用宇宙服(Flight Suit) が展示されています。

天井からつり下げて展示されているLM:月着陸船(LM-9)

LM(Lunar Module:月着陸船)


ここに天井からつり下げて展示されている LM:月着陸船(LM-9) は、現存する4機の「本物」のうちの一つ(LM-9)です。 これはもともとアポロ15号で使用する予定でしたが、アポロ18号以降のキャンセルに伴い、アポロ15号が月面車を使用するJミッションに繰り上がったため、月面車が搭載できないこのLM-9は未使用となりました。

LRV(Lunar Roving Vehicle:月面車)


ここに展示されている LRV:月面車 は、1971年にKSCVCの為に作成されたデモンストレーション用モデルです。 車輪はちゃんとワイヤーで編まれており、他の博物館などに展示されている物に比べると結構リアルです。 すぐ隣には アポロ17号の船長:Eugiene A. Cernan (ジーン・サーナン) が着用したA7L宇宙服 と、アポロ14号で月面探索に使われた 2輪の荷物輸送車:Lunar Tool Cartのモデル が展示されています。

Astronaut Van(アストロバン)


打ち上げ直前に、Operations and Checkout (O&C)ビルから発射台までの約8マイル、宇宙服を着用したアポロの宇宙飛行士を運んだ アストロバン です。 後ろの扉が開放されており、中をのぞくことができます。

LUT(Launch Umbilical Tower:発射台)


LUT:発射台の実物の一部
司令船の先には、切り取られた LUT:発射台の実物の一部 が展示されています。 上には、Colby Cranes Manufacturing Company社のハンマーヘッドクレーンも乗っかっています。 その後ろには、 SkyLabのMDA:Multiple Docking Adapter も展示されています。

Snoopy the Astronaut(スヌーピー)


サターン5センターの一角には 宇宙服を着たスヌーピーの像 が展示されています。 スヌーピーとアポロ計画の関係は深く、マスコットとして用いられたり、アポロ10号の月着陸船の愛称としても使われました。 ここに展示されているスヌーピーの像は、2008年にNASAの50周年を記念して、スヌーピーの原作者家族などから寄付された物です。

LUNAR THEATER入り口

LUNAR THEATER


ここでは、アポロ11号の月面着陸を再現した約10分のショーを楽しむことができます。 前半は映像を中心にしたショウで、通信の不具合やプログラムエラーが発生したアポロ11号の月面着陸直前の緊張が再現されます。 後半は映像に巨大な(実物大?)のLMの模型が加わり、舞台に月面着陸が再現されます。そしてその後のアポロ計画から国際宇宙ステーション、未来の宇宙開発へとストーリーが展開します。

Apollo 14 Command Module(CM:アポロ14号司令船)


LUNAR THEATERを出たところには、アポロ計画にまつわる多くの品々が展示されている展示室があります。 月の石にアポロ14号船長:アランシェパード着用の宇宙服、テレビカメラに飛行計画など。 そしてこの中の目玉は司令船の実機です。
アポロ14号(AS-509)で使用された司令船:CM-110(Kitty Hawk)の実機
アポロ14号(AS-509)で使用された司令船:CM-110(Kitty Hawk)の実機 が展示されています。 もともと宇宙飛行士の殿堂:United States Astronaut Hall of Fameに展示されていたものが2008年にNASAの50周年を記念してここに移設されました。

月の石


LUNAR THEATERの近くには、アメリカのNASA展示施設の恒例: さわれる月の石 があります。他の展示施設に比べてとても小さいので、見落とさないようにしましょう。

レインジャー探査機&ルナ・オービター宇宙船
(Ranger Probe & Lunar orbiter spacecraft)


サターンV第一段、S-ICの上部天井には、アメリカの月探査の初期に活躍した レインジャー探査機&ルナ・オービター宇宙船の模型 がつり下げられています。

クローラーのキャタピラ


黄色く塗られた クローラー・トランスポーターのキャタピラ が展示されています。1片で約1トンの重さがあります。

LM Cockpit(月着陸船コックピット)


サターン5センターの壁の一部には、 飛行訓練に使用された月着陸船コックピット が埋め込まれています。

IMAXシアター

巨大なスクリーンとフィルムを使用するIMAX方式の映画が楽しめるシアターです。 シアターは2つあり、常時2本の映画を上映しています。 上映タイトルはKSCVCのWebサイトで確認できます。 上映時間はいずれも約40分の作品。開始時間はインフォメーションセンターでもらえるイベントの時刻表、またはIMAXシアター入り口で確認できます。 もちろん無料(料金は入場券に含まれている)です。
この建物には、ハッブル宇宙望遠鏡とその成果を紹介する展示“EYE ON THE UNIVERSE:THE HUBBLE SPACE TELESCOPE”と、アーティストによる宇宙開発をテーマとした絵画が展示されている“NASA ART GALLERY”が併設されています。上映までの時間つぶしに良いかもしれません。

Early Space Exploration(初期の宇宙開発)

ソビエト連邦のソユーズ宇宙船

(本施設は2016年11月に、別館「United States Astronaut Hall of Fame(宇宙飛行士の殿堂)」と統合され「Heroes & Legends」としてリニューアルされています。) KSCVCの端、ロケットガーデンの隣にある博物館です。入り口から少し離れたところにあるので訪れる人も少ないのですが、見応えのある展示物がいくつかあります。 ロバートゴダートの液体燃料ロケット、アメリカ初の有人宇宙飛行マーキュリー計画から、アポロに至るまでの初期の宇宙開発の歴史を、それに関わる現物とともに見ることができる展示施設です。 入り口を入るとまず頭上に ソビエト連邦のソユーズ宇宙船 が出迎えてくれます。そして見所は実際の機器を移設した マーキュリー計画の飛行管制室の再現 。レトロな機器が並んでいます。そしてその先には マーキュリー8号:Sigma7のバックアップカプセルの実機 。同じく ジェミニ9号(Gemini 9A)のカプセルの実機 。そして アームストロング船長が着用したA7L宇宙服 などが展示されています。

The Rocket Garden(ロケットガーデン)

The Rocket Garden(ロケットガーデン)

NASAの有人宇宙開発に関係する各種ロケットの実機を展示する広場です。 その中で最も大きく、横倒しで展示されているのは、アポロ7号やSkyLab計画で使用された サターンIB型ロケット です。 そのすぐ近くには、LUT:発射台の最上部に取り付けられ、アポロ宇宙船のハッチと直接接続された SwingArm No.9:「ホワイトルーム」 が展示されています。

サターンIB型ロケット
まさにアポロ宇宙船に乗り込もうとする宇宙飛行士の気分が味わえます。 このほかにもサターン5の第一段:S-ICに取り付けられている巨大なF1エンジンなども見ることができます。

Exploration Space(宇宙開発)

まさにいま現在NASAが取り組んでいる宇宙開発プログラムの数々が学べる展示です。 NASAの今と未来を知ることができます。 また、30分ごとに実施されるライブシアター形式のショウでは、NASAの関係者から宇宙開発プログラムの説明を聞くことができます。 iPhoneのポッドキャストなどでNASA TVを視聴している人にとってはおなじみの内容です。

Astronaut Encounter(宇宙飛行士との遭遇)

NASAの宇宙飛行士と直に話すことができるアトラクションです。 毎日、NASAの宇宙飛行士が会場に現れ、ビジターの質問に答えてくれます。 いつ、誰に会えるかは、KSCVCのホームページで知ることができます。 イベント時間は約25分。毎日2回開催されます。

Robot Scouts(ロボットスカウト)

宇宙開発の歴史をロボットが解説してくれる、子供向けのアトラクションです。

The Space Shop(売店)

ケネディ宇宙センターのお土産屋さん:The Space Shop

KSCVCには3つの大きなお土産屋さんがありますが、中でも最大なのがこの The Space Shop です。巨大な2階建てのショップは、1階がTシャツや絵はがき、キーホルダーなどのお土産。 2階が本やビデオ、パッチや模型など、コレクターズアイテムであふれかえっています。 このほかにApollo/Saturn V Center、Shuttle Launch Experienceにもそれぞれ売店があります。 販売されている物はどこもほぼ同じですが、Tシャツのサイズやデザインなど、売り切れの場合もあるので、欲しい物を見つけたらすぐゲットしましょう。 また、オーランド国際空港3階にも2カ所、Kennedy Space Centerショップがあります。こちらも見落とさないようにしましょう。
目移りしてしまうので、事前にどんなお土産を買うか計画しておいたほうが良いかもしれません。 アメリカ土産と言えばまずはTシャツ。ばりばりにNASAマニア向けのデザインから、普通に楽しめるさりげないデザインまで多数そろっています。 そして宇宙食。常温で保存できるアイスクリームのフリーズドライは定番ですね。 また、ガスが封入されていて、無重力でも、天井に向いてでも書けるFisher社の「スペースペン」も定番です。 ポスターや絵はがき、キーホルダーも多くの種類が取りそろえられています。 ここでしか買えないKSC Official Souvenir Bookは$7.99。英語だけでなく日本語を始め各国語がそろっています。 シャトルの耐熱タイルだという "Authentic LI-900 Shuttle Tile Insulation" というパッケージも$14.99で買えますが、これは本物ではない様子。雰囲気を楽しむ物ですね。
なお、専門書を買うならAmazon.comのほうが安いことも多いようです。 ショップで内容を確認して、気に入った本を見つけたらISBN番号や書籍名を控え、Amazon.comの価格もチェックしましょう。 送料がかかってしまいますが、定価の半額近い本も多く、また旅行中に重い荷物を持たなくてすみます。

Astronaut Memorial(宇宙飛行士の記念碑)

殉職した宇宙飛行士の名前が刻まれた記念碑

巨大な石版のような形をした、 殉職した宇宙飛行士の名前が刻まれた記念碑 です。 1991年にジョージ・ブッシュ大統領により設置されました。 アポロ1号、シャトルコロンビア、チャレンジャーの乗組員を始め、各種ミッションやトレーニング中に命を落とした宇宙飛行士の名前が刻まれています。 この脇には、NASAの宇宙飛行士が、JSCとKSCの間を移動する時に利用する T-38訓練機の模型 も展示されています。

有料バスツアー

KSCVCでは、ガイド付きの有料バスツアーも開催されています。 個人では訪れることのできないKSCの施設に入り、説明を聞くことができます。 チケットはKSC入場料込みで大人USD70.00、子供(3-11歳)USD54.00。 オンラインで予約、チケットの購入ができます。 Webサイトで購入手続きを終えると、入場券(Admission)とツアーチケット(Tour ticket)の2枚が印刷できます。 入場券はKSCに入場するときにゲートで読み込ませます。そしてツアー開催30分前になったら、バスツアー乗り場のゲート1に行き、係員にツアーチケットを渡すと誘導してくれます。
常設ツアーは1本、“Cape Canaveral: Then & Now”ツアーで、マーキュリー計画の発射施設や、KSCVCのそばにある“Air Force Space and Missile Museum”を訪れます。 1日1回、12:50スタート。参加者は身分証明書(パスポート)を携帯する必要があります。

期間限定有料バスツアー


そして2011年からは、スペースシャトルの運用終了と、次期有人宇宙船:Orion/SLSの運用開始のはざまを利用して、普段では見られない各施設を見学するスペシャルツアーを実施中です。 一つはVAB:Vehicle Assembly Building(NASA)の内部が見学できる KSC Up-Close: The Vehicle Assembly Building Tour、 二つ目はアポロやシャトルの打ち上げを管制したLaunch Control Center (LCC)(NASA)のFiring Room 4の内部が見学できる KSC Up-Close: The Launch Control Center Tour、 三つ目は39A発射台のセキュリティフェンスの中に入り、LC-39A発射台(NASA)から約300mにまで近づける KSC Up-Close: The Launch Pad Tourです。
さらに2013年に入って、VAB:Vehicle Assembly BuildingとLC-39A発射台の2つを見学する「Mega Tour」も実施されています。
宇宙ファンならこのチャンスを逃すわけには行きません。 ただ、いずれのツアーも開始時間が限られている上にツアー終了まで2時間近くかかるため、1日で複数のツアーに参加するのは困難です。 さらにWebサイトからは、いずれのツアーも入場券とセットでしかチケットが購入できません。 3つのスペシャルツアーに参加するには、3日間ケネディスペースセンターに通う必要があります。 もちろん私は3日間通って全ツアー制覇してきました。

期間限定ツアー1:KSC Up-Close: The Vehicle Assembly Building Tour

OV-104 スペースシャトル・アトランティス
2011年10月、最初にスタートした期間限定有料バスツアーです。 毎日10:00から約30分ごとにスタートの一日7回限定、ツアー時間は約2時間。2013年も継続中。
バスは出発するとまずKSC本部ビルのある一帯を目指します、KSC本部ビル、宇宙飛行士が打ち上げ前に食事をし、宇宙服を着用し、アストロバンに乗り込む Operations and Checkout (O&C)ビルSSPF:Space Station Processing Facilityなどを車中から見学します。
そしてNASA Park Way EastをCape Canaveral Air Force Stationに向かう道を走り、途中Banana Riverの堤防中央にある打ち上げ見学サイトで下車。
アトラスVロケットを打ち上げるSLC41発射台
気持ちよい潮風の中、アトラスVロケットを打ち上げるSLC41発射台、その他ずらりと並ぶ打ち上げサイトを眺めます。
一転バスは元来た道を戻り、いよいよVABへ。VAB北側の扉の脇に停車し、ぞろぞろと High Bay 3の中 へ歩いていきます。 High Bayには各種宇宙開発関連機器が展示されています。展示内容は見学日によって変わるようです。 私が訪れたときには、 次世代有人宇宙船Orion/SLSのLES(脱出ロケット) が展示されていました。 そして目玉が OV-104 スペースシャトル・アトランティス アストロバン の実機です。 このときは、最後のシャトルミッションから帰還したばかりの姿で展示されていました。 また、説明員はVABやシャトルについての説明をしながら、 シャトルの耐熱タイルの実物 にも触れさせてくれました。 ビニールでつつまれた状態ですが、思いの外軽いタイルを実感することができます。
LC-39A,39B両方が見渡せる展望台

なお、アトランティスは2012年8月16日に展示に向けた改修の為、Orbiter Processing Facility 2 (OPF-2)に移動されており、現在は見ることができません。 代わりに8/16~9/14は、OV-105 エンデバーが輸送用のテールコーンをつけたまま展示されています。このエンデバーも2012/9/14には最終展示場所であるCalifornia Science Centerに向けて輸送されるため見れなくなる予定です。 その次にKSCでシャトルの実機が見れるのは、2013/07/29のアトランティス展示施設オープン後となります。
VABでの見学が終わるとバスに戻り、つづいて発射台LC-39Aに向かいます。発射台の制限エリアのフェンスの手前で右に折れ、Saturn Causewayを突き当たり、Cape Rdを左へ入ります。 するとビーチに面した、 LC-39A,39B両方が見渡せる展望台 に着きます。ここでまたバスを降りて見学タイム。 天気が良ければ発射台だけでなく、美しいビーチの景色も堪能することができます。 そして最後に LC-39B発射台 に接近、車中から発射台を右に見てApollo/Saturn V Centerに戻ります。
このツアーの見所はLC-39Aをのぞいてバスの右車窓に集中しています。このツアーに参加するときは右側に座りましょう。

期間限定ツアー2:KSC Up-Close: The Launch Control Center Tour

LCCのFiring Room 4
2012年6月、二番目にスタートした期間限定有料バスツアーです。 毎日11:20、13:20スタートの一日2回限定、ツアー時間は約2時間。2013年も継続中。
バスは出発するとKennedy PkwyからSaturn Causewayに入り、VABの脇にあるLCCに一直線に進みます。フェンスを開けてもらい制限区域内へ。 LCCのビル の前に停車し、いよいよ見学開始です。Firing Roomは狭いので見学前に2つのグループに分けられ、交互に見学します。
アポロ時代、シャトルの初期時代に使用されていた制御卓の一部

ホールからエレベーターに乗り、3階でおりるともうFiring Room 3と4の入り口の前です。 簡単にFiring Roomの説明を受けた後いよいよ Firing Room 4 に入場です。ずらりと並ぶ制御卓に囲まれながら、ここでの各スタッフの役割や打ち上げシーケンスに関する説明を受けます。 つづいてFiring Roomの両脇にある Bubble room へ。Firing Room全体と、振り返ればLC-39A/B発射台が一望に見渡せます。ここでは シャトルの打ち上げ手順書 も見ることができます。 さらに中央最上段、 Launch Directorの席 で記念写真をとり、Firing Roomの見学は終わります。 なお、隣にある 改装中のFiring Room 3 の様子が窓からのぞけました。
歴代宇宙ロケットすべてのミッションパッチ

こんどはLCCのホールでもうひと組のFiring Roomの見学が終わるのを待ちます。 ホールにはNASAの宇宙開発の歴史を描いた大きな壁画や、 アポロ時代、シャトルの初期時代に使用されていた制御卓の一部 、そしてLCCで打ち上げをコントロールした 歴代宇宙ロケットすべてのミッションパッチ がずらりと並んでいます。 すべてのパッチには、打ち上げ日と帰還日を示したプレートがつけられていますが、帰還することのなかったSkyLab、STS-51L(チャレンジャー事故)、STS-107(コロンビア事故)には帰還日のプレートがありません。
LCCの見学が終わるとバスに戻り、つづいて発射台LC-39Aに向かいます。車中からの発射台の見学です。 フェンスの手前で右に折れ、Saturn Causewayを進みます。すぐ先にある転回場所でUターンし、またLC-39Aの前を通ってApollo/Saturn V Centerに戻ります。
このツアーの見所はバスの右車窓に集中しています。このツアーに参加するときは右側に座りましょう。

期間限定ツアー3:KSC Up-Close: The Launch Pad Tour

LC-39Aスペースシャトル発射台
2012年7月、三番目にスタートした期間限定有料バスツアーです。 毎日11:40、14:40スタートの一日2回限定、ツアー時間は約2時間。2013年も継続中。
バスは出発するとSaturn Causewayをすすみ、 LC-39Aスペースシャトル発射台 にまっすぐ進みます。いよいよLC-39Aのフェンス内、制限区域内へ入っていきます。 制限区域内でぐるりと発射台を取り囲む周回道路を左回りに進みます。発射台は常に左手に見えています。
LC-39A発射台の西側約300mのところに停車するツアーバス
そして発射台の西側約300mのところに停車して、バスを降りて自由に写真撮影が楽しめます。
ここまで近づくと、改めて発射台の大きさを身にしみて感じることができます。またディテールをじっくりと眺めることもできます。 バスに戻り、制限区域内の周回道路をさらに左回りに一周します。貯水タンク、燃料となる液体水素、液体酸素のタンク、飛行士の緊急脱出システム、その他の施設をゆっくり、時には停車しながら説明してくれます。 そして最後には発射台の周りで最も危険と言われる 自己発火式の燃料を保管する設備 の横を通ってLC-39Aの制限区域から出ます。
順光で絶妙な角度からのVAB

その後はSaturn Causewayを突き当たり、Cape Rdを左へ入りLC-39Bへ。こちらを車窓から見学した後VABへと向かいます。 VABの南側、Saturn CausewayとUtility Rd交差点にある空き地(1996年まではサターンVが屋外展示されていた場所です)で下車、今度はVABの外観を見学です。 順光で絶妙な角度からのVAB は、絵はがきのように構図が決まります。 ここでも自由に写真撮影が楽しめます。 VABの撮影会が終わると、Apollo/Saturn V Centerに戻ります。
このツアーの見所はバスの左車窓に集中しています。このツアーに参加するときは左側に座りましょう。

United States Astronaut Hall of Fame(宇宙飛行士の殿堂)

宇宙飛行士の殿堂は2015年11月2日に閉鎖され、KSCVCに統合されました。 展示物は2016年11月11日にオープンしたKSCVC内の新館「Heroes & Legends」に移設されました。
アラン・シェパードの立像
KSCVCと合わせて訪れたいのが 宇宙飛行士の殿堂 です。 KSCVCから東へ約8km、クルマで10分も走ると到着します。1990年にマーキュリーの飛行士をたたえて設立。 もともとKSCVCとは独立した別の施設でしたが、2002年にKSCVCの施設の一部として取り込まれました。 KSCVCの入場券で入場することができます。見学にかかる時間は1時間程度。KSCVCの見学の後に立ち寄ると良いでしょう。
展示品の多くはマーキュリー計画に関連するものです。 入り口を入ると アラン・シェパードの立像 が出迎えてくれます。
マーキュリー8号:Sigma7の実物
マーキュリー時代の宇宙服や管制卓、 マーキュリー8号:Sigma7の実物 などの大物から、当時の小物まで、いろいろな記念品を見ることができます。 アラン・シェパードがアポロ14号のミッションで着用した宇宙服 もあります。
そしてメイン?が 数々の宇宙飛行士をたたえる殿堂 、各飛行士のポートレートが、参加したミッションのパッチとともに掲示されています。 展示の後半は子供が楽しめる体感型のゲームやシミュレーターなどが並んでいます。

夏のフロリダは寒い!?

ケネディ宇宙センターのあるオーランド、フロリダの気候は日本の東京とほぼ同じ。朝夕が26度くらいで、日中は35度近くまであがります。 しかしケネディ宇宙センターの各施設、そしてツアーバスの中はガンガンに冷房を効かせており、けっして暑さを感じさせません。 むしろ曇っていたりすると、冷房が効きすぎて逆に寒ささえ感じるほどです。 ケネディ宇宙センターの見学には、夏でも一枚、長袖の羽織る物を携帯していくことをおすすめします。

どこに泊まるのがおすすめ?

ココアビーチ
ケネディ宇宙センターをどっぷり楽しむなら、やはり宇宙飛行士たちも休暇を過ごしたココアビーチ周辺のホテルに宿泊するのがおすすめ。 ケネディ宇宙センターからクルマでほんの30分くらいで着きます。 ココアビーチには高級リゾートホテルから小さなモーテルまで数多くの宿があります。選ぶのに迷ってしまいます。
朝焼けを浴びるThe Inn at Cocoa Beach

今回私が利用したのはThe Inn at Cocoa Beach(写真)。ホテルのすぐ裏がビーチで、朝にはすばらしい日の出が楽しめます。 また、徒歩圏内に有名なサーフィン&ビーチグッズ、そしてお土産のお店:RON JON SURF SHOPの本店があり、巨大なスーパー、ファーマシー、マクドナルドにセブンイレブンも徒歩圏内です。 ホテルのロビーでコーヒーが24時間いつでも無料で飲め、夕方17:00~18:00は冷えた白ワインとチーズが無料で楽しめます。 朝はオムレツとオレンジジュースのおいしい朝ご飯も付いています。 こぢんまりとしたモーテルでアットホームな雰囲気、スタッフも気さくに接してくれます。 超おすすめホテルです。

ケネディ宇宙センター関連アプリ

  • Kennedy Space Center Guide

    Kennedy Space Center 旅行 無料

    公式ケネディスペースセンタービジターコンプレックスアプリ!ケネディ宇宙センタービジターコンプレックスアプリは素晴らしい宇宙の冒険を作成するためにあなたの訪問を計画し、カスタマイズするための重要なガイドです!ケネディ宇宙センタービジターコンプレックスは、アクティブな宇宙港への入り口であり、そこを訪れると、地球上のどこよりもNASAに近づくことができます。

ケネディ宇宙センター VR(仮想現実)3Dメガネ用アプリ

2017年1月、ケネディ宇宙センタービジターコンプレックスの売店、および オンラインショップ では、ケネディ宇宙センターや国際宇宙ステーション(ISS)、惑星探査機などが体験できる3Dメガネ(Space Visor)を$59.99で発売しました。 無料アプリをインストールしたスマートフォンをセットして覗くと、目の前に仮想現実映像が現れて、視界が360度見渡せます。 なお、使用する3DメガネはGoogle Cardboard互換の国内市販品でもOKです。
  • Edge of Home

    Kennedy Space Center 教育 無料

    ケネディ宇宙センターのVR 3Dメガネ用アプリです。 宇宙飛行士のように国際宇宙ステーション(ISS)のなかを探索できます。NASAの宇宙飛行士のガイドで宇宙遊泳を体験。ISSの各部分と、それが将来の宇宙探査で果たす役割について学びます。

  • KSC 360 Expedition

    Kennedy Space Center 教育 無料

    ケネディ宇宙センターのVR 3Dメガネ用アプリです。 NASAケネディ宇宙センタービジターセンター(KSCVC)がリアルに体験できます。NASAの宇宙飛行士が宇宙船の中で何を感じたかを体験。ケネディ宇宙センターでのあなたの体験をより深いものにしてくれます。 ・マーキュリー、ジェミニ、アポロカプセルの中を見る・月面車の運転を体験・スペースシャトル・アトランティスを見る。

  • Space Dreams

    Kennedy Space Center 教育 無料

    ケネディ宇宙センターのVR 3Dメガネ用アプリです。 これまで経験したことのない宇宙を発見し、ケネディ宇宙センター(KSC)での体験を拡大することができます。 さまざまな惑星を探索するために、私たちの太陽系を冒険しましょう。NASAがこれまで、これから使用する惑星探査機を学びましょう。 ・太陽系を探索する・NASAの惑星探査機について学ぶ・太陽系内のいくつかの惑星と天体について学ぶ・彗星を訪れる

ケネディ宇宙センター関連書籍

  • NASA Kennedy Space Center (Images of Modern America)

    Arcadia Pub 2016-02-15 2424円

    From Bumper V-2 rocket launches in 1950 to the launch of the Orion spacecraft atop a Delta IV rocket in 2014, NASA's Kennedy Space Center has served as the nation's portal to outer space for over 60 years.

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  • Kennedy Space Center: Gateway to Space

    Firefly Books Ltd 2997円

    NASA's John F. Kennedy Space Center set the stage for the American adventure into space and went on to host a succession of rocket launches that have helped to form our understanding of the nature of the universe. The Kennedy Space Center is a major tourist attraction in Florida, but most of its doors remain locked to the public. This abundantly illustrated book is an insider's history of the heart of America's space program

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  • A History of the Kennedy Space Center

    Univ Pr of Florida 2007-06-13 4847円

    Celebrating the fiftieth anniversary of NASA in 2008, a comprehensive history of the Kennedy Space Center offers a revealing glimpse of behind-the-scenes operations and the technology and techniques of preparing, testing, and launching spacecraft, documenting the various space missions and programs that have taken place.

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  • Cape Canaveral: America's Spaceport

    Schiffer Pub Ltd 3482円

    Read the compelling story behind America's half-century space exploration. Through 318 images, see how the space program transformed Cape Canaveral from a traditional citrus production and tourist area into the world's most influential high-tech space center in the nation. From its first launch of a two-stage rocket in 1950 to the latest Space Shuttle missions in 2010, Cape Canaveral has made more successful launches into orbit than any other site in the world. A great souvenir for both visitors and residents, this book is also a wonderful resource for space historians worldwide.

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  • Go for Launch: An Illustrated History of Cape Canaveral

    Collectors Guide Pub 4895円

    From the first Bumper V-2 launch in 1950 to the Atlas V vehicles of today, more than 55 years of Cape Canaveral history is captured in this exhaustive photographic exploration. Honoring the development and evolution of one of space travel's most famous and significant facilities, this collection features detailed maps and historical aerial visuals, revealing the famous launch complexes and basic infrastructure of this storied base station.

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  • Gateway to the Moon: Building the Kennedy Space Center Launch Complex

    Univ Pr of Florida 3268円

    A comprehensive history of the Kennedy Space Center uses archival illustrations, aerial views, and extensive interviews with NASA personnel to tell the story. Reprint.

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  • The Kennedy Space Center Story

    Graphic House 1009円

    The Kennedy Space Center Story

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