天体時計Astrodea

なお、シチズン社では、複雑時計シリーズとして「カンパノラ(CAMPANOLA)」も制作しています。この中には、天文時計「コスモサイン」もあります。
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シチズン カンパノラ コスモサイン 星座盤モデル
CITIZEN(シチズン) 2016-11 302,400円
星座位置早見機能。北緯35度全天星座表示実現。等級4.8以上の明るさの恒星1027個表示。星雲星団166個表示。月盤による月齢の読取り。日の出日の入り時刻の読取り。月位置表示。電池寿命約3年。
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シチズン カンパノラ コスモサイン 月齢盤モデル
CITIZEN(シチズン) 2016-11 270,000円
月齢盤と24時間盤による月齢の読取り。太陽の位置及び日の出日の入り時刻の読取り。月の位置及び月の出月の入り時刻の読取り。電池寿命約3年。
新月齢ウオッチ:Cal.4P85

ダイアルには大きく11種類の月の満ち欠けパターンが描かれています。 この「24時間盤」は右回りに24時間で1回転し、月と太陽の位置を示します。 さらにその内側には小さな矢印が書かれた「月齢盤」があり、これが「24時間盤」に対して左回りに29.52日で一回転し、現在の月齢を指し示します。 「24時間盤」にはムーンフェーズの他にも多くの情報が書かれており、これらを読みこなすことにより、 次の各天文情報を読みとることが出来ます。
- 月齢/月の形/潮の干満
- 月の高度・方位、出没判定(月の出・月の入り)
- 太陽の高度・方位、出没判定(日の出・日の入り)
- 空の暗さ、天文薄明
- 地方恒星時
- シリウスの高度・方位、出没判定
- アルクトゥルスの高度・方位、出没判定
新月齢ウオッチの読み方

そしてこの周りに書かれているドットと数字が月齢を示しています。 写真の例では、月齢約21.4を示しています。

縦方向の曲線は方位を示しています。 中央上部の垂直線(「S」と表記)が南の空を示し、左側の「SE」が南東、「E」が東、 右側の「SW」が南西、「W」が西の方角を示します。
また、横方向の曲線は高度を示しています。 中央部の二重線のうち、下の線が「日の出日の入り線」、上の線が「月の出月の入り線」です。 高度の区切りは15度づつとなっており、15度、30度、45度、60度、75度の5本が描かれています。 方位も15度づつにラインが入っています。
またダイアル下部の凹字型の曲線は、「高度-18度線」で、天文薄明の判定に使用します。

おおよその月の形は、月齢マークが指し示す先の月の満ち欠けパターンから読みとります。 写真の例では下弦の半月に近い(満月寄りの)形をしていることが想像できます。
潮の干満は月齢から読みとります。 新月(月齢0)、満月(月齢15)の頃は大潮、上弦(月齢約7)、下弦(月齢約22)の頃は小潮となります。

まず最初に、月齢にあったその月の方向を「ドーナツ状月齢目盛」から読みとります。 写真の例では月齢約21で、たとえば8月の場合はピンクの円が示す場所です。
次に8月の場合の黄道通過点を求めます。「8」とかかれたドット(緑の四角で囲んでいます)を結んだ曲線を求めます。 写真の例では赤い曲線がこれを示しています。
最後に時計の中心から、月の方向(ピンクの円)を通る直線(赤い直線)を求め、先ほどの黄道通過点との交点を求めます。 写真の例では赤い円で囲まれた部分です。 ここが月齢約21の8月の位置を示しており、この点と透明文字盤から、現在の月の高度・方位を読みとります。 この時間には、ほぼ真西、高度約16度の位置に月が見えることを示しています。
この方法で求めた月の位置が、透明文字盤の「月の出月の入り線」より上にあれば月が出ており、下にあれば月は沈んで見えないことを示しています。

たとえば12月1日の太陽の位置は、写真の赤丸で囲んだ位置です。 写真の例では、12月1日のこの時間の太陽は、ほぼ南東の方向、高度16度付近にあることを示しています。
この方法で求めた太陽の位置が、透明文字盤の「日の出日の入り線」より上にあれば太陽が出ており、下にあれば太陽は沈んでいることを示しています。

写真の時刻の例では、7月1日(赤い円)はまだ天文薄明状態ですが、12月1日(緑の円)はもう天文薄明が終わっていることを示しています。

たとえば写真が12月21日午後9時であった場合の地方恒星時は、対向する文字盤から、03:30であることが分かります(オレンジで囲った部分)。


