コントロールセンターの使い方(iOS17以前)
コントロールセンターとは、良く使う機能にワンタッチでアクセスできる便利な画面です(iOS7.0以降)。 Wi-FiやBluetoothのオン/オフ、画面の回転ロック、音楽コントローラー、懐中電灯、時計、電卓、カメラの呼び出しなど、 便利な機能がひとまとめに集約されています。ここでは、2023年リリースのiOS17以前のコントロールセンターの使い方について解説します。 2024年リリースのiOS18以降のコントロールセンターの使い方については、 こちらのページ をご覧ください。
コントロールセンターの使い方(iOS17以前)
もくじ
コントロールセンターの使い方
Face ID(顔認証)を搭載した、ホームボタン無しモデルとiOS12以降にアップデートしたiPadシリーズでは、画面右上から下にスワイプします。 ホームボタン無しモデルでは、センサーハウジング(本体上部の切り欠き部分)に邪魔されて、タイマ、位置情報、Bluetoothなどのアイコン、バッテリのパーセント表示は、コントロールセンターを開かないと見えなくなってしまいました。
その他の機種では、画面の下端から上に向かってスワイプします。
ホームボタン無しモデルとiOS12以降にアップデートしたiPadシリーズでは、画面の下端から上に向かってスワイプまたはフリックします。
その他の機種では、ホームボタンを押すか、上から下に向かってスワイプします。
(設定)-(コントロールセンター)で コントロールセンターの設定ができます。
アプリ使用中のアクセスを (オン) にすると、アプリ実行中でもコントロールセンターを呼び出すことが出来ます。
ホームコントロールを表示を (オン) にすると、 (ホーム) アプリで登録した「よく使うアクセサリ」のボタンがコントロールセンターに表示されます(iOS14以降)。
ホームアプリの使い方 HomeKitでスマートホーム、家電を音声コントロール
画面をスクロールすると、コントロールセンターに表示可能なアイテムの一覧が現れます。 コントロールセンターに機能を追加・削除、表示順序を変更することができます(iOS11以降)。 iPadでは9種類、iPhoneでは13種もの機能が追加できます。
「コントロールを追加」欄の、アイコンの左の をタップすると追加されます。
「含める」欄の、アイコンの左の をタップすると削除されます。
を上下にドラックすると、表示の順序を変更することができます。
各アイコンの持つ機能については、追加できるコントローラーをご覧ください。 HomeKit対応のホームコントローラー機器を所有していて、(ホーム)アプリの設定を終えると、ホームコントロールも表示されます。
ホームアプリの使い方 HomeKitでスマートホーム、家電を音声コントロール
基本6機能の呼び出し
機内モードのON/OFF
機内モードのON/OFFを行います。 飛行機に乗った時、すぐさま電波の発信を止めることが出来ます。
iPhoneを飛行機・海外旅行で使用する
モバイルデータ通信のON/OFF
モバイルデータ通信(パケット通信)のON/OFFを行います。 海外旅行時など、パケット通信を強制的に止めることが出来ます。
iPhoneの海外データローミングの利用方法
Wi-Fi(無線LAN)の通信停止(電波は停止しない)
現在接続中のWi-Fiアクセスポイントとの通信を停止します。Wi-Fi(無線LAN)の電波は停止しません。 このためAirDropなどの機能は引き続き使用できます。 電波を止めるには機内モードにするか、設定メニューでWi-FiをOFFにする必要があります。 すでにWi-FiがOFFになっているときにこのボタンをタップすると、Wi-FiをONにすることができます。
また、このWi-Fiアイコンを長く押すと、近くにあるWi-Fiアクセスポイントの一覧が表示されます(iOS13以降)。 ここから接続先アクセスポイントを切り替えることも可能です。
無線LAN(Wi-Fi)の使い方
Bluetoothの通信停止(電波は停止しない)
現在接続中のBluetooth機器(無線ヘッドフォン等)との通信を停止します。Bluetoothの電波は停止しません。 このためAirDropなどの機能は引き続き使用できます。 電波を止めるには機内モードにするか、設定メニューでBluetoothをOFFにする必要があります。 すでにBluetoothがOFFになっているときにこのボタンをタップすると、BluetoothをONにすることができます。
また、このBluetoothアイコンを長く押すと、近くにある、または過去にペアリングしたBluetoothデバイスの一覧が表示されます(iOS13以降)。 ここから、Bluetoothデバイスに接続することも可能です。
Bluetoothの使い方
AirDrop(エア・ドロップ)機能の切り替え
近くのiPod/iPad/iPhoneユーザーと、簡単に写真や文書などがやりとりできる AirDrop(エア・ドロップ)機能の切り替えができます。 どの範囲までデータのやり取りを許可するかを指定できます。
AirDropの使い方 赤外線より簡単にiPhone間で情報交換
テザリング/インターネット共有のON/OFF
テザリング/インターネット共有のON/OFFを行います。 iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)を「モバイルWi-Fiルーター」として使用することができます。
テザリング/インターネット共有の使い方
ミュージックコントローラー
ミュージックアプリの使い方
iPhoneをTVやコンポに接続する「AirPlay」の使い方
その他のコントローラー
画面の回転ロック/解除
画面の回転をロック/解除します。 これをロックすると、たとえば寝転がりながらiPod/iPad/iPhoneを使うとき、画面が縦方向、横方向にころころ切り替わってしまうのを防ぐことができます。
画面の回転をロックする
集中モードのON/OFF:電話やメールの着信拒否
集中モードのON/OFFを行います(iOS15以降)。 ONにすると、一定の条件を満たさない限り、ロック(スリープ)中には、電話やメールの着信通知などが行われなくなります。
集中モードの使い方/おやすみ中・仕事中・運転中は着信・通知を拒否する
睡眠モードのON/OFF:睡眠管理
おやすみモードをONにし、さらに (ヘルスケア) アプリに睡眠の開始を通知します(iOS14以降)。 iOS15以降では、上の「集中モード」を選び、そのサブメニューから「睡眠」を選びます。
iPhoneとApple Watchで睡眠管理・皮膚温の記録
画面ミラーリング:TVにiPhoneの画面を表示
近くにAirplay対応機器がある場合、そちらにiPod/iPad/iPhoneの画面を表示することができます。 TVにiPhoneの画面を表示することができます。
iPhoneをTVやコンポに接続する「AirPlay」の使い方
ダークモード・画面の明るさ・表示色の調整
ダークモード/ライトモードの切り替え方法
ブルーライトをカットする Night Shiftモードの使い方
画面の色調を自動調整する「True Tone」の使い方
音声ボリュームの調整
上下にドラッグすると、通話やミュージック、その他アプリの音声ボリュームを調整できます。
フラッシュライト:懐中電灯のON/OFF、明るさを変更
カメラのフラッシュライトを点灯させることが出来ます。ちょっとした懐中電灯として使用できます(フラッシュライト搭載モデルのみ)。 またこのアイコンを長く押すと、フラッシュライトの明るさを変更することができます。 なお、ロック画面を右から左にフリックして(カメラ)を起動する操作をすると、フラッシュライトをすぐさま消灯することができます。
タイマー
時計アプリのタイマー機能を呼び出します。 またこのアイコンを長く押すと、その場で1分から2時間まで、タイマー機能の時間設定ができます。
時計の使い方
計算機
計算機アプリを呼び出します(純正電卓アプリ搭載モデルのみ)。
計算機(電卓)アプリの使い方
カメラ
カメラアプリを呼び出します。 またこのアイコンを長く押すと、「セルフィーを撮る(自撮り)」「ビデオを撮影」「ポートレートを撮る」「ポートレートセルフィーを撮る」が選べます。
「カメラ」アプリの使い方 写真/ビデオを撮影する
追加できるコントローラー
コントロールセンターには、上で紹介した機能の他に、つぎのような機能が追加できます。- Watchを呼び出す
- ペアリングされているApple Watchでチャイムを鳴らします(iOS17以降)。置き忘れたApple Watchの場所を確認するのに使います。
- コードスキャナー(QRコードリーダー)
-
QRコードの読み取りを有効にして、(カメラ)アプリを起動します(iOS12以降)。
iPhoneのカメラでQRコード(二次元バーコード)を読む方法
- 消音
- サイレントモードがON/OFFできます。
- 聴覚
- Apple純正左右独立イヤホン「AirPods」を使用時に、 補聴器機能「Live Listen(日本では「ライブ再生機能」)」を有効にします(iOS12以降)。
- Apple TVリモコン
-
Apple TVがリモートコントロールできます。
Apple TV Remoteアプリと同じことができます。
iPhoneをApple TVのリモコンとして使う / Apple TV Remote機能の使い方
- ウォレット
-
ウォレットアプリをすぐさま呼び出せます。
ショッピングで、クレジットカードを使ったApplePayでの支払いがスムーズにできます。
ウォレット(Wallet)アプリの使い方Apple Payの使い方 Suica/PASMOをiPhoneで使う方法
- アクセシビリティのショートカット/アクセスガイド
-
画面キャプチャをはじめとした、障碍者向けのアクセシビリティ機能へのショートカットが登録できます。
また、一時的に使用できるアプリを1つに制限して、ホームボタンやタッチ操作を抑止できる
アクセスガイド機能
をワンタッチでON/OFFできます。
なお、アクセシビリティの詳細は
(設定)-
(アクセシビリティ)
で設定できます。
1つのアプリだけを使用可能にする「アクセスガイド」の使い方
- アラーム/ストップウオッチ
- 時計アプリのアラーム/ストップウオッチ機能を呼び出します。
- ダークモード
-
画面のダークモード/ライトモードをワンタッチで切り替えます。
なお、これは
(設定)-(画面表示と明るさ)からも設定できます。
ダークモード/ライトモードの切り替え方法
- テキストサイズ
- 画面に表示される文字のサイズが変更できます。 なお、これは (設定)-(画面表示と明るさ)からも設定できます。
- ボイスメモ
-
ボイスメモアプリを呼び出します。
「ボイスメモ」アプリの使い方
- メモ
-
メモアプリを呼び出します。
またこのアイコンを長く押すと、「新規メモ」「新規チェックリスト」「新規写真」「新規スケッチ」が選べます。
「メモ」アプリの使い方
- クイックメモ
-
クイックメモを呼び出します(iPadOS15以降)。
いつでもどこでも「メモ」が書き込める「クイックメモ」の使い方
- 低電力モード
-
低電力モードのON/OFFが変更できます。
なお、これは
(設定)-[バッテリー]からも設定できます。
バッテリーを長持ちさせる 充電上限設定と低電力モードの使い方
- 画面収録
-
iPod/iPad/iPhoneの画面が録画できます(iOS11以降)。
これをタップするとカウントダウンが始まり、3カウントで録画が始まります。
録画中は画面最上部に赤いバーが表示され、ここをタップすると録画停止できます。
録画したビデオは、(写真)アプリに格納されます。
iPhoneの画面を録画する方法写真アプリの使い方
- 拡大鏡
-
カメラを虫めがねのように使える「拡大鏡」機能がON/OFFできます(iOS11以降)。
表示倍率を変更したり、フラッシュのON/OFF、写真として保存、明るさ・コントラストの調整、色の反転などもできます。
拡大鏡/虫めがねの使い方 iPhoneで接写/マクロ撮影/人の検出/ドアの検出
- ホーム
-
(ホーム)アプリで自宅のホームオートメーションを設定しているときに追加可能となります。
「よく使う項目」に追加したアクセサリ一覧画面を、すぐに呼び出せます。
ホームアプリの使い方 HomeKitでスマートホーム、家電を音声コントロール
- サウンド認識
-
周囲の音を検知して通知してくれる
(サウンド認識)機能のオン/オフをワンタッチで指定します。
サイレンなど周囲の音を検知して通知する「サウンド認識」の使い方
- ミュージック認識
-
周囲で流れている音楽を解析して、曲名などを知ることができる
(ミュージック認識)機能のオン/オフをワンタッチで指定します。
周囲で流れている音楽の曲名などを知る ミュージック認識の使い方
- キーボードの輝度
- iPadに接続しているキーボードの、バックライトの輝度を変更します(iPadOS15.4以降)。 Apple Magic Keyboardで使えます。
- ステージマネージャ
-
iPadで、複数のアプリを同時に開いて、マルチウインドウで同時に使う(マルチタスク)ことができる「ステージマネージャ」機能のオン/オフをワンタッチで指定します。
複数アプリを同時に使う(マルチウインドウ)「ステージマネージャ」の使い方
カメラやマイク、位置情報などへアクセスしたアプリの確認:プライバシー保護
コントロールセンターを開くと、最近カメラやマイク、位置情報などへアクセスしたアプリを確認することができます(iOS14以降)。 想定外のアプリがカメラやマイクへアクセスしている場合は、プライバシー保護のため、使用を停止するなどの対応を行ってください。 また、 (設定)- (プライバシーとセキュリティ)-[カメラ]/[マイク]/[位置情報サービス] 画面を開き、想定外のアプリに、カメラやマイクの使用許可が (オン) になっていないか確認してください。
写真やアプリに撮影場所(位置情報)を渡す/削除する/精度を調整する
またコントロールセンターに、カメラやマイクのコントロールボタンが表示されます。 これをタップするとカメラのエフェクトをON/OFFしたり、マイクモードを切り替えることができます。