バッテリーを長持ちさせる:低電力モードの使い方
もくじ
iOSの省電力機能
アップルは、 バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす のページで、iOSデバイスのバッテリーを長持ちさせるコツを紹介しています。
バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす(アップル)
iPhone のバッテリーとパフォーマンス(アップル)
iOS9では消費電力の削減を重点とした改善が行われ、単にiOS8からアップデートするだけでバッテリーを約1時間余分に持たせることができます。
また、iPhoneを、画面を下にして机の上に置くと、各種通知が発生した時もディスプレイを点灯しなくなるので、より消費電力が削減されます。
iOSを最新版にすることにより、消費電力が改善される場合があります。
iOSのバージョンアップ/アップデート手順
リチウムイオンバッテリーの特性
iPhoneに使用されている リチウムイオンバッテリーは 「満充電」または「空」の状態で長時間放置されると劣化して、全く充電できなくなってしまいます。 長時間(約10日以上)使わないときは約40~70%程度の充電状態で保管します。また、USB Type-C PD(Power Delivery)による高速充電を行うには、電源またはバッテリー、充電ケーブル、充電対象デバイス、これら3つのすべてがPD高速充電に対応している必要があります。
USB Type-Cコネクタの説明:充電器、ケーブルの選び方/USB PD(Power Delivery)高速充電・高速通信する方法
バッテリーメニュー:健康状態の確認
iOS9から[バッテリー]メニューが新設されました。



「低電力モード(Low Power mode)」を有効にすると、 メールの自動送受信(フェッチ動作)やアプリの更新、その他の通信や、高度な描画などを抑止することにより、iPhone 6の場合でバッテリを約3時間余分に持たせることができます。 その代り処理速度が半分程度に低下します。
「低電力モード」が有効のときは、画面右上のバッテリーマークが黄色くなります。 また、図のグラフにも黄色のバーで表示されます。
なお、iPadシリーズで低電力モードが使えるのは、iPadOS15以降です。
上の画面で「バッテリー残量(%)」を


「最大容量」欄では、バッテリーの健康状態が確認できます。 フル充電した時の容量が表示されます。
「ピークパフォーマンス性能」と表示されている場合は、バッテリーが劣化していない状態です。
iPhone11シリーズで、ここに「バッテリーに関する重要なメッセージ」が表示されているときは、iOS14.5におけるバッテリーの状態報告システムの再調整中です。 対応方法については iOS 14.5 のバッテリーの状態報告の再調整について (アップル) のページをご覧ください。
iPhone のバッテリーとパフォーマンス (アップル)
iOS 14.5 のバッテリーの状態報告の再調整について (アップル)




アプリの切り替え/終了:アプリスイッチャー
バッテリーウィジェット


アプリからの通知:通知センターと「今日」画面の使い方
ホーム画面にウィジェットを配置する方法:アプリからの通知の追加・編集・削除
バッテリーの使用開始日時、充電サイクルを確認する
iPhone 15シリーズ(2023年秋発売)以降では、設定画面からバッテリーの使用開始日時、充電サイクルを確認することができます。

低電力モードへの移行
低電力モードは、[バッテリー]メニューで設定する以外に、残量が減った時の警告画面から設定することもできます。

Apple Watchの低電力モードと省電力モード:バッテリーを長持ちさせる
ダークモードを使う



あるいはiOS12以前の場合はアクセシビリティの「色を反転」機能を使います。
[色を反転]機能を有効にするには、




使い方にもよりますが、[色を反転]機能を有効にすると60%も省電力となるという報告もあります。
なお、OLED(有機EL)ではない、液晶ディスプレイ搭載機種では、画面に白い部分が多い(液晶が消灯してバックライトが透過している状態)ほうが電力消費を抑えることができるので注意してください。
ダークモード/ライトモードの切り替え方法
バッテリーを長持ちさせるコツ
本体を再起動する
あまりに普段からバッテリー消費が激しいときは、 まずすべてのアプリケーションの強制停止と、本体の電源OFF->ONを実施してみて下さい。 長い間電源をOFF->ONせずにロック(スリープ)だけで使用していると、多くのアプリやプログラムが起動したままになり、電力消費が多くなります。 ときどきすべてのアプリを終了させて、電源をOFF->ONしてやると、ずいぶんとバッテリが長持ちしたりします。
調子が悪い時の対策:iPhoneのリセット・電源OFF・再起動・アプリ強制終了の方法
使い方を見直す
タッチパネルモデルでは、最も消費電力に影響を及ぼすのがディスプレイの点灯、GPS(位置情報)の使用、電話、Wi-Fi、Bluetoothなどの通信機能の使用です。 これらの使用を最小限にすることで消費電力を抑えることができます。 「緊急地震速報」の使用や「通知センター」で多くのアプリからの通知を有効にしている場合も、常時通信が発生するので電気を食います。 また開いたままにしていると、デバイスがスリープ中にも電力を消費するアプリがあります。
以上より、タッチパネルモデルのバッテリを長時間持たせるには、
- スリープに投入する前にホーム画面に戻す。アプリスイッチャーですべてのアプリを終了する。
- 不要なときはWi-Fi/BluetoothをOFFにする。
- ディスプレイを暗くする。あるいは消灯した状態を保つ。
- 機内モードにする。
- スリープではなく、完全に電源OFFする。
なお、GPS(位置情報)の使用可否は



アプリからの通知:通知センターと「今日」画面の使い方
勝手に動作していないか注意する
デバイスをカバンに入れているとき、本体のスリープボタンやホームボタン、ヘッドフォンのリモコンボタンなどに何かが当たって、ディスプレイが点灯したり勝手に音楽再生が始まっていたりして無駄なバッテリーを消費していることもあります。 カバンなどに入れるときには、ヘッドフォンを本体から外したり、ボタンにモノが当たらないよう注意しましょう。
バッテリーの不良を疑う
保証期間内にもかかわらず、バッテリーがカタログ値の半分の時間も持たない場合は不良品と考えられます。 アップルストアに持ち込んで、修理を依頼します。 アップルのバッテリーのサービスとリサイクル のページで、バッテリーの修理サービスについて読めます。
iPod/iPad/iPhoneを修理に出す方法は、 iPhoneを修理するいくつかの方法 のページで詳しく説明しています。
iPhoneを修理するいくつかの方法
iPhoneが膨らんでしまいました/破裂してしまいました:iPad/iPod/iPhoneのバッテリー交換の方法
調子が悪い時の対策:iPhoneのリセット・電源OFF・再起動・アプリ強制終了の方法
Appleのリチウムイオンバッテリー(アップル)
バッテリーの駆動時間と耐用年数を最大限に延ばす(アップル)
バッテリーのサービスとリサイクル(アップル)