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テザリング/インターネット共有の使い方

テザリング/インターネット共有とは

iPhone
テザリング(俗称:tethering)/機能名:インターネット共有(Personal Hotspot)とは、iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)を「モバイルWi-Fiルーター」として使用する機能です。 「モバイルWi-Fiルーター」とは、携帯電話やデータ通信カード(モデム)を、無線LANルーターとして使用し、パソコンやiPod/iPad/iPhoneをインターネットに接続する装置です。
Wi-Fi無線LANしか通信機能を持たないiPad Wi-Fiモデルやパソコンでも、テザリングを起動したiPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)と一緒に持ち歩けば、屋外でインターネットが楽しめるようになります。 あるいはパケット通信契約をしていないiPhone/iPadを、大容量パケット通信契約をしているiPhone/iPad経由でインターネットに接続することができます。

テザリングの使えるデバイス

テザリング/インターネット共有を使って通信サービスを提供できるのは、 iOS6.0以降にバージョンアップした
  • iPhone (2012年発売のiPhone 5以降)
  • iPad Wi-Fi+Cellular (2012年発売の第四世代iPad以降(SBM/au)、第三世代以降(SIMフリー機))
  • iPad mini Wi-Fi+Cellular シリーズ全モデル
のみです。
さらにテザリング/インターネット共有機能を使用するには、携帯電話キャリアによってはオプションの申し込みが必要です。 またデータ通信量の上限が決まっているので注意が必要です。
なお、提供された通信サービスを使う側になれるのは、パソコンやゲーム機などを含む、Wi-Fiでインターネット接続ができるほぼすべてのデバイスです。

接続方法の選択:USB/Wi-Fi/Bluetooth

テザリングで他のデバイスをインターネットに接続するには、Wi-Fi経由、Bluetooth経由、USB経由の3通りがあります。 USBポートを持つパソコンの場合は、USB経由が高速です。 Wi-Fi経由も高速ですが、一定時間テザリングによるデータ通信がなく、iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)がスリープに入ってしまうと接続が途切れてしまいます。 Bluetooth経由なら接続は途切れませんが、Wi-Fi経由より低速です。
なお、パソコンをUSB経由でテザリング接続するには、そのパソコンにiTunesがインストールされている必要があります。

テザリングの起動:通信サービスを提供する側の準備

iPad iPhone テザリングは、初回起動時は 設定(設定)-(モバイル通信) -[インターネット共有]から起動します。
iPad iPhone このような画面が開きます。「ほかの人の接続を許可(iOS13以降)」または「インターネット共有(iOS12以前)」を タッチパネル:ON(オン)にします。
iPad iPhone もし、Wi-Fi、Bluetoothをオフにしていた場合は、このような画面になります。 テザリングで他のデバイスをインターネットに接続するには、Wi-Fi経由、Bluetooth経由、USB経由の3通りがあります。 接続方法によって選択します。 他のデバイスをWi-Fi経由で接続したい場合は、「Wi-Fiをオンにする」をタップする。
iPad iPhone するとこのような画面になります。以上で通信サービスを提供する側のiPhone / iPad(Wi-Fi+Cellular)の設定は終了です。

テザリングを高速に起動する方法

iPad iPhone 一度テザリングを使った後は、2回目以降は 設定(設定)-(インターネット共有) からでも起動できます。
iPad iPhone あるいは コントロールセンター からでも起動できます。

テザリングをリモート起動:インスタント・ホットスポット

iPhone iPhone 同じApple IDでiCloudにサインインしているMacやiPad/iPhoneなどから、別のiPad/iPhoneのテザリングを自動でリモート起動することができます(iOS8以降)。 たとえば図のように接続元(通信サービスを使う側)のデバイスで 設定(設定)-(Wi-Fi) を開くと、「マイネットワーク(iOS13)」または「インターネット共有(iOS12以前)」欄に、近くにあるあなたの所有している別のiPad/iPhoneの名前、電波強度、バッテリ残量が表示されます。 これをタップすれば接続先(通信サービスを提供する側)のテザリングが起動し、パスワードも入力不要で、すぐにネットにつながります。 これをインスタント・ホットスポット機能と呼びます。

テザリングをファミリー共有

iPhone iPhone iCloudファミリー共有 機能で「家族」として登録しているメンバーの間で、テザリングを共有することができます(iOS13以降)。 設定(設定)-(インターネット共有) の「ファミリー共有」をタップします。
iPhone iPhone するとこのような画面になります。 ここでファミリー共有を タッチパネル:ON(オン) にします。
この下にはファミリー共有のメンバーの名前が表示されています。 メンバーごとに「自動」で接続するか「承認を求める」かを選択できます。
なお、この機能を使うには、共有する側、される側共にiOS13以降にバージョンアップしている必要があります。

テザリングの使用:通信サービスを使う側の設定

他のiPod/iPad/iPhoneからiPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)経由でインターネット接続してみましょう。

Bluetoothによる接続


iPhone iPhone まずは接続元(通信サービスを使う側) iPod/iPad/iPhoneの 設定(設定)-(Bluetooth)画面で[Bluetooth]を タッチパネル:ON(オン)にします。 そしてそのまましばらく待ちます。 するとテザリングを有効にした、通信サービスを提供する側のiPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)の名前が出て来るので、これをタップします。
なお、iPod/iPad/iPhoneのBluetoothの詳細な使い方はBluetoothの使い方で解説していますので併せてご参照下さい。
iPhone iPhone すると接続先(通信サービスを提供する側) iPhone / iPad (Wi-Fi + Cellular) と接続元(通信サービスを使う側)の iPod/iPad/iPhone 両方の画面に、このようなメッセージが表示されます。 両方の「コード」が一致していることを確認の上、それぞれの「ペアリング」をタップします。
「コード」が一致していなかったら「キャンセル」をタップしてBluetoothを「オフ」->「オン」してやり直します。
iPhone iPhone すると接続元(通信サービスを使う側) iPod/iPad/iPhone が接続先(通信サービスを提供する側) iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular) につながりました。 以降のパケット通信はすべて接続先iPhone/iPad経由となります。
一旦ペアリングに成功すると、今後はBluetoothをONにするだけで自動的に接続します。
なお、デバイス名の右のをタップすると、デバイス登録解除の画面が開けます。 ここで「このデバイスの登録を解除」をタップすると、自動的には接続しなくなります。 このあとまたテザリングするには、再度ペアリングをする必要があります。
iPad iPhone 接続された、通信サービスを提供する側の iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular) の画面上部には、時計表示が青色に(iPhone)または青い「インターネット共有」中を示すアイコン(iPad)が表示されます。 この青い部分をタップすると、「インターネット共有」の設定画面を開くことができます。

Wi-Fiによる接続


iPad iPhone まずは接続元(通信サービスを使う側) iPod/iPad/iPhoneの 設定(設定)-(Wi-Fi) 画面で[Wi-Fi]を タッチパネル:ON(オン)にします。 そしてそのまましばらく待ちます。 するとテザリングを有効にした、通信サービスを提供する側のiPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)の名前が出て来るので、これをタップします。
なお、iPod/iPad/iPhoneの無線LAN(Wi-Fi)の詳細な使い方は無線LAN(Wi-Fi)の使い方で解説していますので併せてご参照下さい。
iOS11以降の場合
iPad iPhone 接続元、接続先双方の iPod/iPad/iPhone が iOS11以降の場合、接続先iPhone/iPadの画面にこのようなメッセージが出ます。 ここで「“インターネット共有”を共有」をタップすると・・・
iPad iPhone このような画面となり、接続元 iPod/iPad/iPhone が接続先 iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular) につながります。
iOS10以前の場合、あるいは共有の画面が表示されなかったとき
iPhone この場合は、 接続元iPod/iPad/iPhoneでパスワードを入力します。 接続先iPhone/iPadの「インターネット共有」画面に出ている「“Wi-Fi”のパスワード」を入力します。
iPad iPhone すると接続元(通信サービスを使う側) iPod/iPad/iPhone が接続先(通信サービスを提供する側) iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular) につながりました。 以降のパケット通信はすべて接続先iPhone/iPad経由となります。
一旦Wi-Fi接続に成功すると、今後はWi-FiをONにするだけで自動的に接続します。
なお、デバイス名の右のをタップすると、Wi-Fiネットワークの詳細画面が開けます。 ここで「このネットワーク設定を削除」をタップすると、自動的には接続しなくなります。 再度パスワードの入力が必要になります。
iPad iPhone 接続された、通信サービスを提供する側の iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular) の画面上部には、時計表示が青色に(iPhone)または青い「インターネット共有」中を示すアイコン(iPad)が表示されます。 この青い部分をタップすると、「インターネット共有」の設定画面を開くことができます。
なお、通信サービスを提供する側のiPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)がスリープに入り、さらに一定時間テザリングによるデータ通信がないと、Wi-Fi接続も切れてしまうようです。 このときは通信サービスを提供する側の iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular) をスリープから復帰させてやると接続も復元します。 これが面倒なときはBluetoothで接続するのが良いようです。

テザリングがつながらない!?

初めての接続時など、接続先のiPod/iPad/iPhoneで「インターネット共有」を タッチパネル:ON(オン)にして 接続元のiPod/iPad/iPhoneでその名前を選んでも、接続されないことがあります。 こんな時は、接続先のiPod/iPad/iPhoneで「インターネット共有」のOFF->ONを繰り返してみてください。

家庭内LANのデバイスにながらない!?:家庭内で使う場合でもパケットデーター通信料に注意

テザリングは、テザリングする子機が、テザリングされる親機の持つモバイルネットワーク経由で直接インターネットにつながります。 Wi-Fiは親機と子機の接続のために使われ、親機も子機も家庭内LANからは切断されます。
このためWi-Fi接続時とは異なり、テザリング中はたとえ家の中にいても、家庭内LANに接続しているデバイス(プリンタ、サーバー、パソコンなど)に接続することはできません。 接続するためには、外出先から家庭内LANにアクセスする場合と同様、 VPN などを使って、インターネットから家庭内LANに入り込む必要があります。
また、家庭内で使用していても、親機は家庭内LANから切断されてパケットデーター通信を使います。 パケットデータ使用量にも注意してください。

テザリングのデータ通信量を確認する

iPad iPhone 接続元(通信サービスを使う側)で、テザリングを含めたデータ通信の総量を確認するには、 設定(設定)-(モバイル通信) -[モバイルデータ通信]欄にある「現在までの合計]を見ます。
毎月頭に、この画面の一番下にある[統計情報のリセット]をタップしておけば、そのときからの累積データ通信量が確認できます。 テザリングサービスの利用では、データ通信量が多くなりすぎると速度制限や通信制限がかかります。 各キャリアのページで条件を確認して、オーバーしないようにしましょう。
  • 通信量チェッカー

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    アプリを「起動」すると、通信量の統計を取得・記録します。 取得した通信量の統計情報をもとに、通信量の目安をメータやグラフで表示します。 より正確に記録したい場合には、こまめに本アプリを起動して、 通信量を取得・記録することをオススメします。

テザリングの終了

iPad iPhone テザリング/インターネット共有を終了するには、単に接続先(通信サービスを提供する側) iPhone/iPad(Wi-Fi+Cellular)の「インターネット共有」の設定画面で タッチパネル:OFF(オフ) にするだけでOKです。
テザリング/インターネット共有はパケット通信の増加、バッテリの消耗、セキュリティの低下につながります。 必要最低限使用したら、すぐに「オフ」にしましょう。

もっとiPhoneでテレワークをする方法を知りたい

当サイトでは、iPhone/iPadでテレワークするためのテクニックを紹介しています。