iTunesライブラリの仕組み

iTunesライブラリの構造

iTunesフォルダの中をのぞくと、図のようなフォルダやファイルが格納されているのがわかります。 音楽/ビデオデータは「iTunes Media」フォルダの下に、ダウンロード購入したアプリは「Mobile Applications」、クリックホイールiPod用ゲームは「iPod Games」フォルダの下に、 またiTunesが自動的にダウンロードしてきたアルバムアートワークは「Album Artwork」フォルダの下に、それぞれ格納されています。
そしてiTunesの音楽データベースの要(かなめ)となるのが「iTunes Library.itl」と「iTunes Library.xml」の2つのファイルです。 「iTunes Library.itl」はiTunes独自のバイナリ形式のファイルで、ここにiTunesライブラリデータベースのほぼすべてのデータが格納されています。 また、「iTunes Library.xml」は、iTunesライブラリデータベースの内容をXML形式で表現したファイルで、 iTunes以外のソフトがiTunesライブラリデータベースの内容にアクセスしたいときに使われることを想定して作られています。 このファイルはテキストエディタなどで覗くことが可能です。
iTunesフォルダの下から、これら2つのファイルを削除した上でiTunesを立ち上げると、空っぽのiTunesが起動します。 また、新たに内容が空の「iTunes Library.itl」、「iTunes Library.xml」が生成されます。
古くからiTunesを使用していた場合は「iTunes Media」の代わりに「iTunes Music」、「iTunes Library.xml」の代わりに「iTunes Music Library.xml」というフォルダやファイルが残っていることがあります。 これらは現在のiTunesでは使用していないので削除可能です。
過去のiTunesでは、再生回数やマイレートなどの情報は「iTunes Library.itl」にしか格納されていなかったようですが、 最新のiTunesでは、「iTunes Library.xml」にもこれらの情報が書き込まれています。 したがってiTunesの起動・終了時やiPod/iPad/iPhoneとの同期時はもちろん、音楽/ビデオを1曲演奏するたびに、これらのファイルの内容が書き換えられます。

iTunes Library.xmlを生成する


iTunes 12.2 以降では、初期設定のままでは「iTunes Library.xml」ファイルは作成されません。 作成するには、iTunesのメニューで[編集]-[設定]-[詳細]画面を開き、「iTunes ライブラリ XML をほかのアプリケーションと共有」にチェックを入れます。

その他の情報の格納場所

タッチパネルモデルの各種設定情報や過去のメール、SMS、MMSのやりとり、連絡先やメモ、ブックマークなどの情報は、各iPod/iPad/iPhoneごとに別のフォルダに格納されています。 詳しくはパーソナルデータのバックアップのコーナーをご覧ください。
さらに、iTunesは、過去にそのパソコンに接続されたすべてのiPod/iPad/iPhoneのモデル、シリアル番号、ソフトウェアバージョン、最後に接続された日時、接続回数などの情報を記憶しています。 これは、下記に格納されています。
Win10, 8, 7, Vistaの場合
Cドライブの[(ユーザー名)]-[AppData]-[Local]-[Apple Computer]-[iTunes]フォルダの下の“iPodDevices.xml”に格納されています。
WindowsXPの場合
Cドライブの[Documents and Settings]-[(ユーザー名)]-[Local Settings]-[Application Data]-[Apple Computer]-[iTunes]フォルダの下の“iPodDevices.xml”に格納されています。
Mac OS Xの場合
ターミナルから下記のコマンドをタイプすることで、これらの情報を得ることができます。
defaults read com.apple.iPod | more
なお、長くiTunesを使っていると、iTunesフォルダの下に「Previous iTunes Libraries」という名前のフォルダができていることがあります。 これは、iTunesのメジャーバージョンアップを行った時に、古いライブラリを保存するためのフォルダです。 もし、最新のiTunesで長らく安定して動作しており、今後古いiTunesをインストールし直す可能性が無い場合は、Previous iTunes Librariesの中身を削除してもかまいません。

iTunesライブラリを加工する

「iTunes Library.xml」を使って「iTunes Library.itl」を作り直すことが可能です。 テキストファイルである「iTunes Library.xml」を、テキストエディタなどで自由に加工してiTunesにインポートさせてやると、 その情報に従って「iTunes Library.itl」が新規生成されます。 ディスク容量が不足して、一部の音楽/ビデオなどのデータを別のドライブ/フォルダに移したいときなどは、この方法を使うことができます。
しかし、失敗に備えて事前に全データのバックアップを取っておくことを忘れないようにしましょう。
注意1: ここで示した手順でライブラリを再構築すると、iTunes Storeでダウンロード購入したもの以外のビデオ/動画ファイルは、すべて[ムービー]-[ホームビデオ]に移動されます。 自分で「マイムービー」「テレビ番組」「ミュージックビデオ」に分類していたものがすべて「ホームビデオ」になってしまいます。 再構築後に手動で再分類が必要となります。
注意2: 再構築されたライブラリは、iTunesにとって、それまで使用していたライブラリとは別物の新規ライブラリとして扱われます。 このため、iPod/iPad/iPhoneとの同期ホームシェアリングも設定しなおしとなります。
具体的なiTunesライブラリの加工手順は次の通りです。
  • 失敗に備えて、iTunesライブラリのすべてをバックアップします。
  • 「iTunes Library.xml」を別の名前でコピーします(例:「iTunes Library2.xml」)。
  • コピーした「iTunes Library.xml」(例:「iTunes Library2.xml」)をテキストエディタで加工します。 なお、日本語はUTF-8でURLエンコードされています。
  • 元の「iTunes Library.itl」と「iTunes Library.xml」を削除します。
  • iTunesを起動します。ライブラリが空の状態でiTunesが立ち上がります。
  • iTunesのメニューから[ファイル]-[ライブラリ]-[プレイリストをインポート]を選び、加工したxmlファイル(例:「iTunes Library2.xml」)を読み込みます。
  • 読み込みが完了したら、必要に応じてビデオ/動画ファイルを「マイムービー」「テレビ番組」「ミュージックビデオ」に分類しなおします。 またiPod/iPad/iPhoneとの同期とホームシェアリングを再設定します。
ライブラリに登録されている曲数が多いときは、インポートに時間がかかります。 約2万曲のライブラリのインポートには約1時間かかります。 時間に余裕があるときに実施しましょう。