SIMフリーiPadで格安SIMを使う

SIMフリーiPadのデータ通信について紹介します。

SIMフリー機の利点

PC
日本国外で販売されているiPad Wi-Fi+Cellularモデルは、携帯キャリアを自由に選べるSIMロックフリー機です。 どこの携帯キャリアのSIMカードを入れても通信が出来ます。 一方、日本通信をはじめいくつかの通信会社では、 NTT docomoのデータ通信MVNO(Mobile Virtual Network Operator)として、 パソコンやモデムなどのSIMロックフリー端末向けに、データ通信用のSIMを販売しています。 用途に応じて多彩な料金設定があり、使い方がフィットすれば、月々の利用料金は、携帯キャリアから購入するiPadよりぐっと安く済みます。
ここでは、アメリカで購入したiPad Wi-Fi+Cellularモデルに日本通信のb-mobileSIMを入れて通信を行う実験を行いました。
注意1: SIMカードは通信キャリア会社からの貸与品です。加工をすることはキャリア会社との契約違反となる場合があります。
注意2: 日本国内の携帯キャリアで販売されているiPad Wi-Fi+CellularやiPhoneは、使用可能な通信キャリア会社を制限する「SIMロック」がかかっているため、そのままでは他社のSIMカードを使用することは出来ません。

microSIMサイズに加工する

iPadのSIMはマイクロSIMなので、そうでないSIMを利用する場合は、これをマイクロSIMサイズに加工する必要があります。 ただ、大きさに合わせてカットするだけです。
PC 準備するもの
プラスチックカッター
引っ掻くように使って、プラスチックを少しずつ削ってカットする、プラスチック専用のカッターです。 普通のカッターでは刃が滑ったり、プラスチックが割れたりしますが、これを使えば狙ったとおりのラインでカットできます。
アートナイフ(クラフトナイフ)
彫刻刀のように使って繊細な工作が出来るナイフです。普通のカッターナイフでも代用可能です。 持ち手部分にゴムが付いているタイプがお勧めです。
金属物差し
プラスチック製だとナイフで物差しを削ってしまいます。 裏に滑り止めが付いている 「シンワ アル助」の滑り止め付シリーズがお勧めです。
カッティングマット
机を傷付けないために、工作には必須の道具です。
これらの工具はいまやオンラインショップでも購入可能です。 近くにお店のない方は、こちらをご利用ください。
なお「 SIMカッター」というものも販売されているようですが、使用は困難なようです。
PC アメリカで購入したiPad Wi-Fi+CellularモデルにはAT&Tのmicro-SIMがついています(写真右のオレンジのカード)。 これを元に、シャープペンシルを使ってカードに切断線の下書きを行います。
端子の位置を合わせるのがポイントです。AT&Tのmicro-SIMはb-mobileのSIMより端子の数が少ないので、位置合わせには気をつけてください。
PC プラスチックカッター を使って、切断寸前までスジ彫りを入れた状態です。 ここまで彫れたら、あとは アートナイフ(クラフトナイフ) を使って丁寧に切り離します。 そして最後にプラモデル用の 精密ヤスリを使って仕上げます。
PC 完成写真です。角も丸く仕上げます。

加工したSIMカードをiPadにセットする

PC 日本通信のb-mobileSIMをiPad Wi-Fi+Cellular(US版)に差し込むと、キャリアとして「NTT DOCOMO」に繋がります。 b-mobileSIMの場合は、電波強度の表示は「____」(アンテナ0本)となってしまいますが、圏内ならちゃんと電波は届いています。
SIMをセットして最初に行うのは、b-mobileの24時間対応自動応答の開通手続きダイヤルに電話して、開通手続きを行うことです。 開通手続きから5分で開通し、この日から指定された期間、データ通信が使い放題となります。
なお、購入から90日以内に開通手続きを行う必要があるとのことです。
PC 開通手続きについてはb-mobile SIMの説明書に詳しく書かれています。
また、ユーザー登録をしておくと、有効期限が迫ってきたときのチャージの連絡がメールで届いて便利です。 ユーザー登録には、b-mobileのSIMを使った通信端末でwww.bmobile.ne.jp/support/login.htmlにアクセスします。
チャージについては下記をご覧ください。
PC つづいてAPNを設定します。
iPadの場合はSettings(設定)-[モバイルデータ通信]-[APN設定]から入力します。 設定値はb-mobile SIMの説明書に詳しく書かれています。
APNdm.jplat.net
ユーザー名bmobile@u300
パスワードbmobile
PC Safariを起動してネットにアクセスしてみましょう。 電波強度の表示は「____」(アンテナ0本)のままですが、このとおり、Appleのサイトもアクセスできました。
iPad 土曜日の夕方、東京都市部でのダウンロード速度はこんな感じでした。 ほぼ定格通り300kbps近くが確保できています。 webサイトを見たり、メールをチェックする程度では、さほど遅くも感じません。
「Webアクセラレーター」を設定することにより、Webアクセス時はより高速に通信することが出来ます。
iPad 「Webアクセラレーター」の設定を行い、Safariのキャッシュ(履歴、Cookieとデータ)をクリアした上で再度速度を測ってみました。
土曜日の夕方での東京都市部でのダウンロード速度はこんな感じでした。 一気に3倍、約900kbps近くが確保できています。
これならwebサイトを見るのに待たされることもありませんね。

有効期間を延長(チャージ)する

PC Webアクセラレーターを一時削除する
iPad本体からチャージするには、一旦Webアクセラレーターを停止する必要があります。 iPadの場合はインストールした「プロファイル」の削除を行います。
PC 設定(設定)-(一般)-[プロファイル]の画面でWebアクセラレーターを「削除」します。
なお、「プロファイル」を削除するとAPNの設定も削除されてしまいます。 Settings(設定)-[モバイルデータ通信]-[APN設定]の画面でb-mobileのAPNを設定し直してください。
また、オンラインチャージを行うには、b-mobileSIMの回線を使ってネットにアクセスする必要があります。 無線LAN(Wi-Fi)を使ってしまわないよう、一時無線LANをOFFにしておきましょう。
PC つづいてiPadでサファリを立ち上げ、b-mobileSIMのオンラインチャージのページ「http://www.bmobile.ne.jp/charge/」にアクセスします。 このような画面になるので「継続する」をタップします。
パソコンで手続きする場合
iPadのサファリでこの画面が出ない場合、あるいは家族や友人のSIMにチャージをプレゼントする場合は、パソコンや他の端末からも手続き可能です。 「http://www.bmobile.ne.jp/charge/」にアクセスして「メールチャージ」を選んでください。 支払い方法などの必要事項を入力すると、「bモバイルメールチャージ手続きのご案内」というメールが相手に届きます。 ここに書かれているURLをブラウザで開いて、b-mobileSIMの電話番号を入力すればチャージ完了です。
チャージが完了すると「bモバイルメールチャージ完了のお知らせ」というメールが、プレゼントした側とされた側の両方に届きます。 どちらにも「bモバイル端末番号(電話番号)」と新しい有効期限が書かれているので、正しくチャージされたことが確認できます。 遠く離れた家族にプレゼントしたiPadのチャージにも便利ですね。
PC するとこのような画面になります。延長する期間は、1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月から選べます。 期間が長いほど割安です。
あとは画面の説明に従い支払い情報を入力するだけでOKです。 クレジットカード決済の場合は、その場でチャージが完了します。
すべての手続きが完了したら、またWebアクセラレーターを設定しなおしましょう。 「iPhone 構成ユーティリティ」には以前作成した「プロファイル」が残っているので、「インストール」操作を行うだけでOKです。
なお、「プロファイル」の再インストール後回線の接続に失敗する場合があります。 こんな時は Settings(設定)-[モバイルデータ通信]-[APN設定]の画面で正しくAPNが設定されていることを確認した上で、iPadの電源をOFF->ONしてみてください。
PC
SIMロック解除アダプタ
SIMスロットに入れるだけでSIMフリー化できるという、SIMロック解除アダプタというものが販売されています。 利用は自己責任となりますが、安い商品なので、挑戦してみる価値はあるかも。 (解除時に音声回線に発信する必要があるので、音声サービスの付いたSIMが必要です。データ通信専用SIMは利用できません。)

b-mobileでテザリングを利用する

SIMフリーのiPhone(3GS以降)/iPad(第三世代以降)と日本通信:b-mobile SIMの組み合わせで、テザリング/インターネット共有を利用することが可能です。 詳しくは下記のページをご覧下さい。