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iOS12/watchOS5/tvOS12の新機能と使い方

2018年6月のWWDC2018で発表され、2018年9月17日(月)に一般ユーザに公開された iOS12/watchOS5/tvOS12 の新機能と使い方をまとめてみました。
Apple - WWDC 2018 Keynote
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iOS12の使えるデバイス

iOS12にバージョンアップできるのは、iOS11と同じで、64bit CPUとなるA7 CPU以降を搭載した、
  • iPhone (2013年秋以降に発売のiPhone 5s以降)
  • 12.9"iPadシリーズ全モデル
  • 9.7"/10.5" iPad (2013年秋以降に発売のiPad Pro/6/5/Air2/Air)
  • iPad mini (2013年発売の第二世代以降)
  • iPod touch (2015年7月発売の第六世代以降)
のみです。 なお、WatchOS 5の対象はSeries 1以降のみです。 初代Apple Watchでは使用できません。 iOS12は、2018年9月17日(月)より無料でバージョンアップ可能となっています。

ベータ版iOSの入手方法

アップルは、一般公開前のパブリック・ベータ版iOSを、登録したユーザーに公開しています。これをインストールすれば、未公開の新機能を事前に試すことができます。 iOS12のベータ版は、Apple Beta Software Programに参加することにより、2018年6月26日よりだれでも無料で入手可能です。 ただし、ベータ・ソフトウェアは商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり、バッテリー消費が大きかったり、正しく機能しなかったりする可能性があることにご注意ください。

iOS12の新機能

iOS12では、アプリの起動などで軒並みiOS11に対して約2倍高速になる等、新機能を追加することよりは、主に高速化と安定性、応答性の高さを主眼にしています。

AR機能の強化

主に開発者向けの強化となりますが、AR(Augmented Reality:拡張現実)機能については、Pixar社と共同開発したAR向けファイルフォーマットUSDZをサポート。 ARKit 2では顔追跡の改善、よりリアルなレンダリング、3Dオブジェクト検出などに対応します。 また、一つのAR空間を複数のユーザーで共有することができるようになります。

計測(Measure)アプリの搭載

AR機能を使って、カメラで映した物のサイズを測ることができるアプリが新たに搭載されます。 書類・家具などのおおよその大きさを、iPhoneを向けるだけで測ることができます。 また、従来の「コンパス」アプリから「水準器」機能が、この「計測」アプリに移動しました。
詳しくは計測(Measure)アプリの使い方をご覧ください。

Apple TVアプリの搭載

アップルは、現地時間2019年3月25日月曜日に開催したメディアイベント「It's Show Time」において、 動画配信サービス“Apple TV+ / Apple TV Channels”を発表しました。 これに伴い、従来の Videos(ビデオ) アプリは、2019年5月14日にリリースされた iOS12.3 で (Apple TV) アプリに差し替えとなりました。 ただし日本国内では、現在のところ若干操作方法が変わっただけで、どちらもほぼ同じ機能を持っています。
詳しくはApple TVアプリの使い方をご覧ください。

スクリーンタイム機能の搭載

スクリーンタイムとは、iPad/iPhoneをどの程度の頻度で使用しているか、よく使用するアプリは何か、持ち上げた回数、各アプリからの通知の数、などの統計を取ってくれて、 スマートフォンの使い過ぎを減らすのに役立つ情報を提供してくれる機能です。 この統計情報は[設定]-[スクリーンタイム]で見ることが可能です。 またホーム画面を右にスワイプすると現れるウィジット画面に、ウィジットの一つとしても配置され、手軽に概要を見ることが可能です。
詳しくはスクリーンタイムの使い方 子供のスマホアプリ使用に制限をかける/ペアレンタルコントロールをご覧ください。

スクリーンタイム機能では、次のような使用制限をかけることが可能です。

「休止時間」


例えば夜から翌朝までの就寝時間中など、開始時間と終了時間を指定して、アプリを操作できなくする時間を設定することができます。

「常に許可」


「休止時間」中にも使用を許可するアプリが指定できます。初期設定では電話、メッセージ、FaceTime、マップが選ばれています。

「Appの制限」


カテゴリ別/アプリ別に、1日あたりのアプリの使用時間を制限することが可能です。 対象アプリの使用中、制限時間の5分前になるとその旨が通知され、そこで15分の延長を選択するか、またはその日に限り制限を解除するかを選択可能です。 また制限時間を過ぎると、そのアプリのアイコンはホーム画面でグレーアウトされ、許可された時間まで操作できなくなります。 ファミリーシェアリングと連携して家族のiPhone使用方法に制限をかけることも可能です。 管理者のiPhoneから家族のスクリーンタイム設定がコントロール可能です。

「コンテンツとプライバシーの制限」


これはiOS11以前では別のメニュー([設定]-[一般]-[機能制限])に存在していた機能です。 iTunes・App Storeからの購入、Walletへのアクセス、 特定の音楽・ポッドキャスト・ニュースへのアクセス制限、ムービー・TV番組の年齢制限、 アクセス許可・禁止するWebサイトの設定、 ゲームアプリの画面録画、マルチプレイヤーゲームの操作、友達の追加、 などを制限可能です。

写真アプリの強化

検索機能が強化され、ものの種類だけでなく、「ハイキング」「ウオータースポーツ」などのカテゴリや場所の名前などでも検索できるようになります。 また複数のキーワードを指定して検索することもできます。
従来の「メモリー」「共有」メニューが、「For you」というメニューに統合されました。 写真の共有情報や、自動生成されたアルバム「メモリー」、「お勧め写真」「エフェクトの提案」を楽しむことができます。

カメラアプリの強化

写真撮影中に、さまざまなフィルタをリアルタイムで適用したり、ステッカーやAnimojiを貼り付けることが可能です。

Siriの強化/ショートカットアプリの追加

あらかじめ準備された動作を組み合わせて「ショートカット」に組み立て、これに特定のフレーズを紐づけることが可能。 新たに準備された「ショートカット」アプリを使って、好きな言葉でiPhoneに一連の処理を行わせることが可能になります。 これは2017年にアップルが買収した「Workflow」アプリを改良・改名したものです。
  • ショートカット

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    Siriショートカットを使えば、1回タップするかSiriに一言伝えるだけで、Appでの作業をすばやく実行できます。“ショートカット”Appでは、よく使うAppの複数の操作をまとめた独自のショートカットを作成できます。ギャラリーに用意されたサンプルを使ってみることも、ドラッグ&ドロップでショートカットを独自に作ることもできます。

「ショートカット」アプリには「ライブラリー」と「ギャラリー」の2つのメニューがあります。 「ギャラリー」メニューで紹介されている既存のショートカットから、気に入ったものをダウンロードし、必要に応じてカスタマイズの上、「ライブラリー」に登録して使用します。 または「ライブラリ」メニューで「ショートカットを作成」または右上にある「+」アイコンをタップすると、全く新しいショートカットの作成が開始できます。 表示されるリストの中から「アクション」を選択して、ショートカットに追加していきます。 ひとつの「ショートカット」には、単独のアクションを指定したり、複数のアクションを指定することが可能です。
「ギャラリー」には、つぎのような役に立つ「アクション」が準備されています。 「位置情報を共有」:自分の現在位置を示すマップへのリンクを生成し、メッセージでの送信準備を行う。 「次のイベントへの行先」:カレンダーから次の予定を取り出し、地図でその場所への経路を確認する。 「自宅へ向かう」:地図で自宅への経路を表示し、家族に帰宅中である旨のメッセージを送信し、家のサーモスタットを設定し、画面に帰宅予定時刻を表示する。
出来上がった「ショートカット」には、右上のスライダーのアイコンをタップすると表示される「Siriに追加」をタップして、 シンプルな呼び出しフレーズを割り当てることができます。 これでSiriから好きな言葉で「ショートカット」を起動することができます。
[設定]-[Siriと検索]画面に「ショートカット候補」欄が追加され、ここでもショートカットを登録することができます。 あなたが最近行った操作を実現するショートカットの候補が表示されます。 ただし、ここでは「ショートカット」アプリよりシンプルなものしか作ることができません。
また、Siriの機能強化としては、 [設定]-[Siriと検索]画面に「Siriからの提案」欄が追加されます。 「検索の候補」「“調べる”の候補」「ロック画面上での提案」を個別にON/OFFできます。 さらに各アプリからの情報を「検索の候補」「“調べる”の候補」「ロック画面上での提案」に表示するか否かを指定できます。 ユーザーの日々の日課に従ったアプリの起動や行動の提案を行うなど、よりアシスタントとしてのユーザーサポートが強化されます。

Newsアプリと株価アプリの統合

Newsアプリは株価アプリと統合されデザインが見直されます。 株価アプリで、各銘柄に関連した「ビジネスニュース」が表示されます。 またiPadにも「株価」アプリが搭載されます。

「ボイスメモ」アプリの強化

ボイスメモが改善され、iCloudへの保存に対応します。またiPadにも「ボイスメモ」アプリが搭載されます。 [設定]-[ボイスメモ]メニューが新設され、削除したメモをいつまで残しておくか、音質の選択(非可逆圧縮/ロスレス圧縮)、保存時の名前に位置情報を使うか否か、が指定可能になります。

iBooksアプリの名称変更と強化

iBooksアプリはブックと改名されます。 デザインが大幅に見直され、「ブックストア」と「オーディオブック」が独立、オーディオブック(朗読)コンテンツの品揃えが強化されます。 また、従来のブックマークとメモの同期が強化され、iCloudを使って、使用しているデバイス間でブックライブラリ全体の同期が行われます。 これは[設定]-[ブック]-[同期]で指定可能です。

通知センターの強化

通知の制限


ロック画面から、アプリごとの通知方法を細かく指定できるようになります。 通知が届いたときに、通知を左スワイプしたときに表示される「管理」をタップすると、次のような選択肢が表示され、指定できます。 「目立たない形で配信」:今後の通知をロック画面をバイパスして通知センターに通知します。 「オフにする」:通知を無効にします。 「設定」:そのアプリの、通知の詳細設定画面を呼び出します。

Siriからの提案


特定のアプリからの通知を無視していたり、あまり使用していないアプリについては、その通知を無効にすることを勧めてくれます。

通知のグループ化


[設定]-[通知]画面が一新され、通知をグループ化する(おなじアプリからの通知をひとまとめにして表示する)ことが可能になりました。 通知は「自動」/「App別」にグループ化されます。「自動」を選ぶと、アプリ別に分類されたうえで、さらに差出人などで分類されます。 また、グループごとにロックスクリーン、通知センタ、バナーそれぞれに表示するか否かを指定可能です。

おやすみモード中の通知


[設定]-[おやすみモード]-[時間指定]で[ベッドタイムモード]をONにすると、 指定された時間に届く通知は、直接通知センターに登録され、ロック画面には何も表示されなくなります。 ただし、医療系、ホームセキュリティ系、公共安全系の一部のアプリでは、 [設定]-[通知]-[(アプリ名)]の画面で「Allow Critical Alerts」オプションが選べます。 ここをONにすると、おやすみモード中でも緊急通知のみは通知されるようになります。

まとめて削除


通知センターの通知リストトップ右上の「×」マークを長押しまたはメッセージを左スワイプすることで、すべての通知をまとめて消去することが可能になります。
詳しくは「通知センター」と「今日」画面の使い方をご覧ください。

Animojiの強化/Memojiの搭載

Animoji(アニ文字)では「舌検出」「ウインク検出」を搭載、ウインクや舌を出すアクションを追加できます。 また新キャラとしてゴースト、コアラ、タイガー、Tレックスが追加に。 Animojiでのメッセージ録画可能時間が30秒に延長(iOS11では最長10秒)。 さらに新しい「Memoji(ミー文字)」機能で、髪形、肌・瞳・唇の色、メガネやアクセサリの追加、その他いろいろを自由にデザインしてオリジナルキャラを作ることができます。 メッセージで使うだけでなく、これを使って動画の顔部分をすげ替えることも可能、これをFaceTimeで使ったり、メッセージとして送信することも可能になります。 また、メッセージアプリから送る写真にAnimoji/Memojiを重ねたり、文字を書き込んだり図形やステッカーを貼り付けることが可能になります。
詳しくは動く顔文字 アニ文字(Animoji)・ミー文字(Memoji)の使い方・作り方をご覧ください。

メッセージの強化

メッセージでユーザーとの会話画面の一番上に表示されているユーザー名をタップすると [オーディオ][FaceTime][情報]のショートカットアイコンが表示されます。
また、AppleWatchの「アクティビティ」アプリをテーマにしたステッカーが追加されます。 いくつかはアニメーションします。アクティビティの成果を自慢するのに便利かも。
Photosアプリで、過去の写真を簡単にメッセージに添付可能になります。
詳しくは下記の各ページをご覧ください。

FaceTimeの強化

FaceTimeでは最大32人が参加可能な"Group FaceTime"機能を搭載。複数メンバでの会話が可能になります。 通常のテレビ電話に加え、Animoji/Memojiのキャラクターを使ったチャットもできます。寝起きの人に見せられない素顔を隠して(?)テレビ電話ができます。 またAppleWatchでもオーディオのみでFaceTime通話が可能になります。
ただし「Group FaceTime」については10月30日公開のiOS12.1から使用可能となります。

Lightningポートのセキュリティ強化

Lightningポートに接続してパスコードのロックを解除してしまうデバイス( Grayshift社のGrayKey )の登場を受けて、このセキュリティ強化が行われました。 iOS12では、パスコードロックをアンロックしない限り、Lightningポートに接続したパソコンやアクセサリとデータ通信できないよう設定することが可能です。 これは 設定(設定)-(Face IDとパスコード) /設定(Touch IDとパスコード) 画面の「USBアクセサリ」を タッチパネル:ON(オン) にすることで有効になります。ここをONにすると、 データ通信を行うには、パスコードのアンロックが必須となります。 なお、この場合も充電を行うだけならアンロックは不要です。

パスワード管理機能の強化

Safariやその他のパスワード管理アプリと連携して、新しいパスワードを自動生成できます。 またそれをiCloud Keychaneを介して、あなたが持っているほかのデバイスと共有します。 さらにAirDropで必要に応じてほかのユーザーとパスワードをシェアすることが可能になります。
[設定]-[パスワードとアカウント]メニューに「パスワードを自動入力」機能が追加されます。 これをONにすると、Webサイトなどで過去に入力したパスワードが、FaceID/TouchIDでの本人確認の上、自動で入力できます。 よく使うサイトでのパスワード入力が楽になるだけでなく、本物に似せた詐欺サイトではURLが異なるため自動入力が働かないので、詐欺サイトに誘導された場合も気づきやすくなります。
また、iOS11から存在していた機能ですが、[設定]-[パスワードとアカウント]の「WebサイトとAppのパスワード」画面では、iPhone(iCloudキーチェーン)に格納されたパスワードの一覧が表示されます。 ここでパスワードをタップすると、「コピー」のほかに「AirDrop」のメニューが表示され、これを選ぶとほかのユーザーとパスワードをシェアできます。

FaceID(顔認証)の強化

iPhone X(テン)で初めて搭載されたFaceID(顔認証)も強化されます。

複数の顔が登録可能に


1つの顔登録で失敗する場合の回避策として搭載。 帽子をかぶったり、髪形を変えたり、メガネなどを身に着けたりしたときに認識率が低下する場合は、「別の容姿」を登録しましょう。 しかし、ここで別の人物を登録することで複数ユーザーでの共用が可能にもなります。 [設定]-[Face ID/Touch IDとパスコード]画面の「もう一つの容姿を設定」から登録できます。

認証失敗時の再試行が簡単に


FaceIDでの顔認証アンロックに失敗したときは、画面を下端から上に向かってスワイプするだけで再認証が行われるようになります。

iPadの強化

iPadシリーズでも、iPhone X(テン)で採用された、ホームボタンを必要としないジェスチャが使用可能となり、コントロールセンターがApp Switcherから削除されます。 詳しくはホームボタン無しモデルの使い方 / iPhone 15/14/13~XシリーズとiPad(iOS12以降)の操作方法をご覧ください。
また「株価」「ボイスメモ」アプリがiPadシリーズにも搭載されます。 そして画面録画のインターフェースが更新されます。 ソフトウェアキーボードのスペースキーを長押しすると、トラックパッドカーソルモードに切り替わります(3D Touch非対応のiPhoneでも使用可能です)。

その他の新機能

  • 歌詞のフレーズから曲名検索 AppleMusicで、歌詞のフレーズから曲名が検索可能になります。
  • Safariがfaviconに対応 [設定]-[Safari]-[タブにアイコンを表示]をONにすると、複数サイトを開いたとき、サイト一覧の左上、サイト名の左にアイコンが表示されます。
  • iPhone XのApp Switcherの変更 アプリを閉じるのに長押しは不要になりました。ほかのiPhone同様、上に向かってスワイプするだけでOKです。
  • 自動OSアップデート [設定]-[一般]-[ソフトウェアアップデート]にある[自動アップデート]をONにすると、iOSのアップデートが有効になると自動でアップデートされるようになりました。
  • コントロールセンターの追加機能 コントロールセンターの追加機能に「QRコードスキャン」が追加されます。 コントロールセンターからワンタップで「QRコードスキャン」を呼び出すことができます。
  • Podcastの強化 [設定]-[Podcast]画面で、早送り、巻き戻し時間が、それぞれ個別に10-60秒で指定可能になります。
  • バッテリ使用状況をグラフ表示 [設定]-[バッテリー]画面で、バッテリの使用状況がグラフ表示されます。
  • 聴覚サポート:「AirPods」で補聴器機能 「AirPods」で補聴器機能「Live Listen(日本では「ライブ再生機能」)」が利用可能になります。
  • 「HomePod」で通話が可能に スマートスピーカー「HomePod」で通話が可能になります。
  • 新しい壁紙の追加 新iOS恒例の、新しい壁紙が追加されます。

watchOS5の新機能

引き続きフィットネスで活用できるよう、ワークアウト、アクティビティの機能強化が行われます。

ワークアウトとアクティビティ

アクティビティアプリでは友人と7日間の活動量を競う「competitions」機能を搭載。 また、内蔵高度計を利用した活動記録「Flights climbed」が追加されます。
ワークアウトにはヨガ、ハイキングも追加、ハイキングでは登った標高も記録されます。 ランニングでは表示が強化、ローリングマイルペース、カスタムペースアラート、およびカスタムケイデンスディスプレイ表示が可能になります。
また、自動的にワークアウトの開始、終了を検出することも可能です。 たとえば10分以上続けて早歩きをすると「ウォーキング」のワークアウトを検出し、 ワークアウトとして記録するか否かが通知されます。

SiriとSiri watch faceの強化

watchOS4から追加された Siri watch face には今回 Sports, Maps, Heart Rate のウィジェットが追加され、さらにサードパーティアプリのショートカットも追加可能。 またSiriの呼び出しには「Hey Siri」が不要になります。 また、Apple Watchの (設定)-[一般]-[Siri]-[手首を上げて話す]を タッチパネル:ON(オン) にすると、ただ腕を持ち上げて話し始めるだけでOKとなります(Series 3以降のみ対応)。

トランシーバー機能

AppleWatch同士でトランシーバー(Walkie-Talkie)のように直接会話が可能になります。 セルラーまたはWi-Fi経由で他のユーザーと会話可能です。
アプリを起動すると通話可能なユーザーの一覧が表示されます。 このなかから相手を選んでタップすると、相手に対して会話を許可するか否かの問い合わせが表示されます。 相手が許可するとセッションがスタートして会話が可能になります。 話すときは、画面の「話す」ボタンをタップしながら会話します。 どちらも話さずに静かな状況が(5分)経過すると自動的にセッションは閉じられ、会話終了となります。

Podcastアプリが追加

Podcastアプリが追加され、iPhoneでのPodcast再生をAppleWatchからリモートコントロール可能になります。 さらにはApple WatchにPodcastを転送して、iPhoneを持ち歩くことなく、Apple Watch単体でPodcastを楽しむことができます。ただし転送可能な容量は限られており、またBluetoothヘッドフォンが必須です。

FaceTimeアプリが追加

FaceTimeアプリが追加され、iPhoneでのオーディオFaceTime着信に、AppleWatchから応答可能になります。 (iOS12.0.0ではまだ追加されていません。今後のアップデートで追加される予定です。)

天気アプリの強化

AppleWatchから都市の追加が可能になります。 また紫外線、Air Quality、風向、風速、10日間の予報が表示可能になります。

その他の新機能

  • メールやメッセージのHTML表示 WebKitの搭載により、メールやメッセージのHTML表示が可能になります。
  • ストリーミング対応 Apple MusicのストリーミングやPodcastsも楽しめます。
  • 大学で学生証として機能 一部の大学で学生証として機能、施設の利用や買い物にも使用できます。
  • 世界時計の強化 AppleWatchから都市の追加、削除が可能になります。
  • 編集可能なコントロールセンター iPhone同様、コントロールセンターが編集可能になります。
  • Wi-Fiの選択機能 [設定]に[Wi-Fi]が追加され、ネットワークが選択可能になります。
  • おやすみモードで有効期限が指定可能に おやすみモードを設定するときに、有効にする時間、あるいは現在の場所を離れたときに無効にする、などの期限設定が可能になります。 会議などで一時的に電話や通知を受けたくないときに便利です。
  • Time Travel機能が廃止に watchOS2で追加されたTime Travel機能が廃止になります。 これは、カレンダーや天気アプリでデジタルクラウンを回すと、近い未来・過去の情報を手軽に呼び出せる機能でした。

tvOS12の新機能

Dolby Atmos対応

Dolby Atmosに対応。iTunes StoreにもDolby Atmosに対応したコンテンツがラインナップされます。 Dolby Atmosに対応したAVアンプと組み合わせると、3D空間に広がるサラウンドサウンドが体験できます。
また、複数のケーブルTVコンテンツにアクセスできる「シングルサインオン」は「ゼロサインオン」にアップグレード。TVプロバイダのネットワークに参加しているときは、そこが提供するすべてのコンテンツに自由にアクセスできるようになります。

空撮ビデオ

壁紙として表示される空撮ビデオについては、リモコンのスワイプ/タップで、それがどこで撮影されたかの情報が表示されるようになります。 また、国際宇宙ステーションからの映像も追加されます。

その他の機能

オートフィル(自動入力)がデバイス間で共有されることにより、過去にiPad/iPhoneで入力したことのある情報は、AppleTVでの入力は不要になります。

iOS12/watchOS5/tvOS12関連ニュース

2018年9月:iOS12公開時の記事


2018年6月:WWDCでのiOS12発表後の記事