iOS10/watchOS3/tvOS10の新機能と使い方

2016年6月のWWDC2016で発表され、2016年9月13日(日本時間14日)に一般ユーザに公開された iOS10 と watchOS3、tvOS10 の新機能と使い方をまとめてみました。
Apple ? WWDC 2016 Keynote

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iOS 10 ? Hey Hi Hello

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iOS10の使えるデバイス

iOS10にバージョンアップできるのは、
  • iPhone (2012年発売のiPhone 5以降)
  • 12.9"iPadシリーズ全モデル
  • 9.7" iPad (2012年発売の第四世代以降)
  • iPad mini (2013年発売の第二世代以降)
  • iPod touch (2015年7月発売の第六世代以降)
のみです。 iOS9の対象デバイスから、iPhone 4S第二世代、第三世代のiPad初代iPad mini第五世代iPod touchが削除されます。 iOS10は、2016年9月13日(日本時間14日)以降、無料でバージョンアップ可能です。

iOS10ベータ版の入手方法

iOS10のベータ版は、Apple Beta Software Programに参加することにより、2016年7月からだれでも無料で入手可能となっています。 ただし、ベータ・ソフトウェアは商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり正しく機能しなかったりする可能性があることにご注意ください。

iOS10の強化点

Apple Pay

2016年10月25日にリリースされたiOS10.1から、日本でもクレジットカードより安全な電子マネー:Apple Pay(アップル・ペイ)がスタートしました。

メッセージ(iMessage/SMS/MMS)の強化

iOS10で最も強化されるのが「メッセージ」です。 表現力のアップを中心に、人気メッセージングアプリ「LINE」を意識したと思われる多くの改善が施されます。

メッセージバブルの表示方法切り替え


メッセージバブルの表示にエフェクトがつけられるようになります。 大げさなアクションをつけて感情を込めることができます。

フルスクリーンのアニメーション


メッセージ送信と同時に、iPod/iPad/iPhoneの画面全体を使ったアニメーションが再生されるよう指定できます。

透明インク(Invisible ink)


メッセージや写真など、受信者がスワイプするまで隠された状態にしておけるエフェクトがかけられます。

アイコンで返信


急いでいるとき、手が離せないとき、 など、6種類のアイコンで簡単に返信することができます。

ビデオに落書き/手書き文字やイラストの送信


Apple Watchで採用された「デジタルタッチ」と同様なことができるようになります。 送信するビデオに手書きで文字やイラストを追加したり、スケッチを送信したり、心拍を相手に伝えることもできます。

ステッカーの貼り付け


メッセージバブルや写真にステッカーを貼り付けることができます。 ステッカーはApp Store for iMessageからダウンロードすることができます。 サードパーティからどんどんステッカーが供給される見込みです。

絵文字に変換


まるでかな漢字変換を行うように、入力した文字列メッセージを簡単に絵文字に変換することができます。 文字入力中に絵文字キーボードに切り替えると、絵文字への変換候補が表示されるので、それをタップするだけです。 また表示されるサイズが従来の3倍となります。絵文字がスタンプのように使えます。

iMessage用アプリの利用


ステッカーだけでなく、その他いろいろなアプリがApp Store for iMessageからダウンロードすることができます。 その場で写真にエフェクトを付けて張り付けたり、いろいろな機能が提供されます。
また、背景が黒くなる「Dark mode」が追加されるかもしれません。
Everything New in Messages in iOS 10

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ホーム画面・ウィジェット(Widget)の強化

待ち受け画面での「スライドでロック解除」がなくなり、代わりに「ホームボタンを押してロック解除」になります。
通知センターにあった「今日」の画面がロック画面に移動し、 ロック画面で左から右にスライドすると、「今日」とウィジェット(Widget)が現れるようになります。 この画面はホーム画面の左からのスワイプ(串刺し検索画面)にも表示できます。 ウィジェットは従来通り、画面の一番下にある「編集」ボタンで追加・削除できます。
また従来ロック画面の右下にあった「カメラ」起動アイコンがなくなり、代わりにロック画面で右から左にスライドすると「カメラ」が起動します。

Siriの強化

今回、音声アシスタントのSiriが開発者に公開されます。 今後あらゆるアプリの中でSiriが活躍してくれるようになる見込みです。

マップ(地図)の強化

マップから、ショップや各種施設の情報取得が便利になります。 マップで見つけたお店やサービスに直接予約を入れたり、 よく行くお店・サービスと、それに関連するお店をおすすめしてくれたり(proactive suggestions)、 ルート案内中に、近くのガソリンスタンドやレストランを紹介してくれるようになります。 また、iPhoneはルート案内終了時の位置情報を覚えています。駐車場で自分の車の位置を探すのが簡単になります。

ホームオートメーションアプリ:HOME

WWDC2014でiOS8と同時に公開されたホームオートメーション用開発者向けキット:Homekitを本格的に利用するアプリ:HOMEが搭載されます。 このアプリを使用すると、Homekitに対応した家電などを家の中でも外出先からでもコントロールできます。 電灯やエアコンの操作、鍵の開け閉めだけではなく、 Siriに「おはよう」と話しかけるだけで、カーテンを開け、電灯をつけ、エアコンををONにしてくれる、なんてことが可能になります。

ミュージックのデザイン変更

主にApple Musicを中心に、ミュージックアプリがデザイン変更されます。 Apple Musicの楽曲では、聞いている音楽の歌詞も表示されるようになります。 「Downloaded Music」というメニューも追加され、本体にダウンロード済みの曲を探すのが簡単になりました。
また、iPhoneの容量が足りないときに、自動的に最近聞いていない音楽を削除して容量を確保する機能が追加されます。

12.9インチiPadでの強化

12.9インチiPadの横置き画面では、メール、メモアプリで画面が3分割表示になります。 「フォルダ一覧」「メール/メモ一覧」「メール/メモ本文」の3画面が一度に表示されます。

標準搭載アプリの一部が削除可能に

標準搭載アプリの一部が、ダウンロードしたアプリと同じく、画面を長押しすることで削除可能になります。 削除できるのは 「計算機」 「カレンダー」 「コンパス」 「連絡先」 「FaceTime」 「Home(iOS10から搭載)」 「iBooks」 「iCloud Drive」 「iTunes Store」 「メール」 「マップ」 「ミュージック」 「メモ」 「Podcast」 「リマインダー」 「株価」 「ヒント」 「ビデオ」 「ボイスメモ」 「Watch」 「天気」 です。 これらのアプリは削除してしまった場合は、App Storeから「アップル純正アプリ」として再ダウンロードが可能です。

その他の改善

  • Raise to wake. ただiPhoneを持ち上げるだけで画面がONになるようになります。通知を確認するのに、スリープボタンを押す必要がなくなります。 (対応しているのは、2015年発売の iPhone 6s/6s Plus、iPhone SE、iPhone 7 / 7 Plus 以降。iPadシリーズは非対応)
  • 3D Touchの強化. iPhone 6s / 6s Plusから搭載された、画面を強く押すアクション:3D Touchの機能が強化されます。 これまではアプリ内メニューへのショートカットが表示されるだけでしたが、天気や株価など、その場で情報画面(glance)を見ることができるようになります。 さらにフォルダ名を変更しり、通知センター画面では通知を一気に消すことも可能になります。 コントロールセンターではフラッシュの明るさやタイマの時間もすぐに設定できます。 アプリのダウンロードインストール中には、3D Touchでその優先度を変更することもできます。
  • 通知の強化. ホーム画面に表示される通知から、直接その内容を操作できるようになります。 例えばiMessageを受信したら、その通知画面で直接返信ができます。
  • 文字入力の強化. 単語・漢字などの予測変換・候補表示だけでなく、「連絡先」「カレンダー」などに入力されている情報をもとに、住所や電話番号、予定なども候補として表示してくれます。 また、キーボードを切り替えることなく、同時に複数言語の文字が入力できるようになります。
  • 無料辞書の搭載. 設定画面には新たに「辞書」メニューが追加され、多国語の辞書が選択可能です。 設定画面であらかじめ辞書とキーボードを複数選択しておけば、入力時にはそれら複数の言語で候補が表示されます。
  • 写真アプリの強化 写真アプリでは、撮影された人物や場所別に整理する機能、イベントごとに複数の写真をまとめて「メモリー」というスライドショウにまとめてくれる機能が加わります。 また写真に写っているものを自動判別してくれるので、キーワードを指定して関連する写真を検索することも可能になります。 写真に手書きで図を書き足すことも可能になります。
  • 時計アプリに睡眠時間管理機能が追加 時計アプリに「ベッドタイム」メニューが加わり、毎日同じ時間に就寝、起床することを手伝ってくれる「Wake Alarm」が使えるようになります。 そしてあなたの睡眠時間の管理・解析を行ってくれます。
  • コントロールセンターが3ページに 画面下から上へのスワイプで立ち上がるコントロールセンターが3ページになります。 1ページ目が従来のコントロールセンターとほぼ同じ画面。右から左にフリックすると2ページ目にはミュージックのコントロール画面が現れます。 ここではAirPlayを使ってほかのデバイスでの再生が簡単に選べるようになります。 さらに3ページ目には新しいHOMEアプリの機能が搭載されます。
  • メールアプリの強化 メールアプリで相手ごとに開封通知のON/OFF指定が可能になります。 また「フィルター」が搭載されました。条件を指定して、それに合うメールの一覧を表示させることができます。
  • ニュースアプリの強化(日本ではまだサービスなし) ニュースアプリがデザイン見直しされ、あなたの興味のあるニュースがより見つけやすくなります。
  • Apple Payがネットショップでも使用可能に(日本ではまだサービスなし) Apple Payでの支払いが、店舗だけでなくネットショップでも使用可能になります。
  • Game Centerが削除に ネット経由でプレイヤーと連携をとる「Game Center」アプリがなくなります。この機能はiMessageを介して、各ゲームアプリの中に組み込まれます。
  • キーボードのクリック音が変更に ソフトウェアキーボードのクリック音が変更になります。また、SPACE、RETURN、SHIFT、BACKSPACEキーでは異なった音が鳴るようになります。 またBACKSPACEキーを強く押すと、文字削除のスピードが速くなります。

watchOS3の強化点

  • サイドボタンの役割変更 従来連絡先(友達)画面を呼び出すのに使用していたサイドボタンの役割が変更されます。 watchOS3では「ドック」と呼ばれるiOSのAppスイッチャーに似た機能が搭載され、 最近使用したアプリ(画面)の一覧から、従来の7倍の速度でアプリを起動することができるようになります。 またこのアプリに「ピン止め」を行って、よく使うアプリを常に「ドック」に置いておくようにもできます。 代わりにグランス画面、連絡先(友達)画面はなくなります。 グランス画面にあった「心拍計」は独立したアプリになります。
  • コントロールセンターの搭載 iPhoneやiPadにある「コントロールセンター」と同様の画面が搭載されます。 よく使う設定を簡単に変更できるようになります。 iPhoneをどこかに置き忘れたら、ここからiPhoneに音を鳴らすよう指示できます。
  • 文字盤の強化・Watchアプリで文字盤変更 iPhoneのWatchアプリに「Face Gallery」が追加され、iPhoneで文字盤変更が可能になります。 また文字の大きな「X-Large」や「ミニーマウス」、「数字」、「アクティビティ」デザインが追加され、いくつかの既存の文字盤にはコンプリケーションが追加されます。 「ミッキーマウス」「ミニーマウス」文字盤では、タップすると時間を読み上げてくれます。 さらに「ミニーマウス」文字盤では衣服の色が変更できます。 Watchアプリの「My Faces」メニューに複数のカスタマイズした文字盤を登録し、Apple Watchの画面左右の端からスワイプすることにより、使用中も簡単に文字盤が切り替えられるようになります。
  • スクリーンショットのON/OFFが可能に デジタルクラウンとサイドボタンの同時押しで採取可能なスクリーンショットのON/OFFが可能になります。 これはiPhoneのWatchアプリで指定します。
  • 新アプリ「Breathe」 これを有効にすると、4時間おきに心拍を計り、深呼吸で呼吸を整える健康管理をしてくれます。 その他iPhoneにある「友達を探す」「リマインダー」「HOME」アプリもApple Watchに対応します。
  • 「iPhoneを探す」にApple Watchも参加 iCloudの「Find iPhone:iPhoneを探す」機能でApple Watchも表示されるようになります。
  • 「アクティビティ」の強化 アクティビティの結果を友人などとシェアすることができます。また車いすユーザー向けのアクティビティが加わります。
  • 「Workout」の強化 Watchアプリから[Workout]-[Workout View]を選ぶと、収集するデータを選択できるようになります。
  • 緊急呼び出し機能の追加 iOS同様、watchOSにも警察への緊急呼び出し機能が追加されます。 サイドボタンの長押しで、世界中どこにいても現地の警察への緊急呼び出しが起動できます。
  • 手書き文字入力に対応 iOS同様、watchOSにも手書き文字入力機能が追加されます。
  • アプリのバックグラウンド動作が許可 サードパーティアプリのバックグラウンド動作が許可されます。またデジタルクラウン、ジャイロセンサ、加速度センサも使用できるようになります。 より高機能なWatchアプリが登場することになりそうです。
watchOS Preview ? Breathe App

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tvOS10の強化点

  • Siri Remotアプリ AppleTV付属のSiri Remoteとほとんど同じ機能を提供する、Siri Remoteアプリが提供されます。 iPhoneを使っての文字入力や再生中のコンテンツの情報画面などに加え、iPhoneがAppleTVのゲームコントローラーとして使用できます。 また、AppleTVで文字入力が必要になると、Siri RemoteアプリをインストールしているiPhoneに通知が届きます。 ロックを解除することなく通知画面から文字入力ができます。もちろん音声入力も可能です。
  • Dark Mode 設定画面で「Dark」を選ぶと、従来の白い背景から、第三世代モデル以前と同様な黒を基調とした背景に切り替わります。
  • Siri検索の強化 映画がトピックベースで検索可能に、YuTubeアプリの検索も音声で。
  • シングルサインオン 複数のビデオストリーミングサービスのログオンが簡単に。

iOS10/watchOS3/tvOS10関連ニュース

2016年9月:iOS10公開後の記事


2016年6月:WWDCでのiOS10発表後の記事


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